健康チェック機器の導入と運用がわかるメディア|株式会社ウエルアップ 健康チェック機器のメディア 機器選定を相談する
導入と運用2026年09年18日 更新

健康チェック機器の導入パターン|うまくいく形と、いかない形

この記事について

実際のご相談でよく出てくる導入の「型」を5つに整理しました。うまくいく形といかない形は、業種や予算ではなく「測ったあとが決まっているかどうか」でほぼ分かれます。

以下は特定の企業・施設の事例ではなく、日々の相談から見えてくる共通のパターンとしてまとめたものです。実際の導入先の事例は、ご相談の際に業種を絞ってご案内できます。

15つの型に整理企業常設・社内イベント・店舗・介護施設・サロン
2分かれ目は1つ「測ったあと」が決まっているかどうか
3失敗の共通点「導入したこと」が目的になっている

型1:企業の健康経営(常設)

内容
よくある入口健康経営優良法人の申請に向けて、何か取り組みが要る
選ばれる項目血圧、体組成
形休憩室や更衣室の前に1台常設
費用5年リース 月15,000円前後〜

うまくいく形/置き場所を通り道に固定し、椅子と記録用紙をセットで置いている。健診の前後に案内を出している。会社は個人の数値を持たず、利用率だけを見ている。

いかない形/健康推進室の中に置いた。申請の資料として写真を1枚撮って、そのあと誰も使っていない。「置いたこと」が目的になっている場合、ほぼ確実にこうなります。

分かれ目は置き場所です。詳しくは企業・法人で健康チェック機器を活用するをご覧ください。

型2:社内イベント(年1〜2回)

内容
よくある入口健康週間・安全衛生月間に合わせて何かやりたい
選ばれる項目野菜摂取度、血管年齢
形レンタルで1〜2日。会議室や食堂にブース
費用レンタル 1日25,000〜60,000円

うまくいく形/人数から台数を逆算している。部署ごとに時間を割り当てている。結果の見方の1枚を一緒に渡し、次の測定日を伝えている。

いかない形/「昼休みに全社員」で組んだ。200人に対して1台だったため、45分で40人しか回らず、並んだ人が諦めて帰った。翌年の参加率が落ちた。

分かれ目は1台で何人回せるかの計算です。測定時間の3倍を1人あたりとして見てください。詳しくは社内健康イベントの作り方にまとめています。

型3:店舗・ドラッグストアの集客

内容
よくある入口来店のきっかけをつくりたい。健康フェアの目玉が欲しい
選ばれる項目野菜摂取度、血管年齢、骨健康度
形レンタルで入口近くにブース。2人・1台
費用レンタル 1日25,000〜60,000円

うまくいく形/測定ブースでは商品の話をしない。気になった人を相談カウンターに送り、そこに薬剤師や管理栄養士がいる。次に測る日を案内して再来店につなげている。

いかない形/測定の直後に「この数値ならこのサプリを」と勧めた。測定結果を商品の効果の根拠に使うことになり、薬機法・景品表示法の両面で問題になります。お客さまの側も「売るための測定だった」と受け取ります。

分かれ目は測定と販売を分けているかです。詳しくは店舗・ドラッグストアの健康測定イベントをご覧ください。

型4:介護施設の転倒予防

内容
よくある入口転倒予防の取り組みを、ご家族にも見える形にしたい
選ばれる項目立位バランス、骨健康度、体組成
形3か月ごとに測定。機能訓練の前後に組み込む
費用StA²BLE 1,080,000円/リース月21,600円/レンタル1日55,000円

うまくいく形/骨健康度(折れやすさ)と立位バランス(転びやすさ)を組み合わせ、「転ばない体をつくる」という目標に変えている。測定を機能訓練の手順に組み込んでいる。結果は「伸びしろ」という言葉で伝えている。

いかない形/「あなたは転びやすい状態です」と伝えた結果、外出や活動を控えるようになった。動かなくなれば筋力もバランスも落ちるので、狙いと正反対の結果になります。

分かれ目は恐怖をあおっていないかです。詳しくは介護施設・高齢者施設での健康チェック機器の使い方をご覧ください。

型5:サロン・整骨院のカウンセリング

内容
よくある入口初回カウンセリングで話が続かない。体の話を切り出しにくい
選ばれる項目毛細血管の観察、肌測定
形常設。カウンセリングの冒頭か、施術前に組み込む
費用肌カウンセリングスコープ API 199,000円〜/血流ドクターオートはオープン価格

うまくいく形/「言ってよいこと」の1枚を機器の横に貼っている。全スタッフが初日に自分で測っている。画像を記録し、次回に並べて見せている。

いかない形/薬機法の説明だけをして導入した結果、スタッフが「何も言えないなら使わないほうが安全だ」と判断し、3か月で棚に戻った。

分かれ目は言える言葉を配ったかどうかです。禁止事項だけを伝えると、現場は必ず止まります。詳しくはカウンセリングへの組み込み方をご覧ください。

5つの型に共通すること

業種も予算も違いますが、うまくいっている形には同じ条件が揃っています。

条件具体的に
測ったあとが決まっている相談窓口、次の測定日、次にできること1つ
使うタイミングが手順にある「余裕があれば」ではなく、判断を挟まない形
言える言葉が配られている禁止事項だけでなく、そのまま使える言い回し
測定条件がそろっている1枚にして機器の横に貼ってある
個人の数値を組織が持たない本人に返す。組織は利用率だけを見る

逆に、いかない形に共通するのは1つだけです。「導入したこと」が目的になっていること。機器を置いた時点で担当者の仕事が終わる設計になっていると、その先は誰の担当でもなくなります。

導入前に自問する5つ

  1. 誰が、いつ、どの場面で使いますか
  2. 測ったあと、その人はどこへ行きますか
  3. スタッフは結果について何を言えますか
  4. 次に測るのはいつですか
  5. 3か月後、何の数字を見て判断しますか

2と3が答えられない状態で発注すると、ほぼ確実に使われなくなります。逆にこの5つに答えられるなら、機種選びはそれほど難しくありません。

よくある質問

Q1. 健康チェック機器の導入事例を見せてもらえますか?

A. この記事にまとめているのは、ご相談から見えてくる共通のパターンです。実際の導入先については、業種や規模を絞ったうえでご案内できる範囲でお伝えしています。お問い合わせの際に、近い業種をお知らせください。

Q2. うまくいく導入といかない導入の違いは何ですか?

A. 業種や予算ではなく、「測ったあとが決まっているか」です。測定結果を受け取った人がどこへ行くのか、次に測るのはいつか、スタッフが何を言えるのか。この3つが決まっていれば、機種の違いはそれほど大きく効きません。

Q3. 企業で常設する場合の失敗パターンは?

A. 健康推進室の中や倉庫に置いてしまうことです。「置いたこと」が目的になっていると、申請の資料として写真を撮ったあと誰も使わなくなります。通り道に固定し、椅子と記録用紙をセットで置いてください。

Q4. イベントでよくある失敗は?

A. 「昼休みに全社員」で組むことです。1台で45分に回せるのは速い機種でも40人前後なので、200人規模では成立しません。並んだ人が諦めて帰り、翌年の参加率が落ちます。人数から台数を逆算してください。

Q5. 店舗での失敗パターンは?

A. 測定の直後に商品を勧めることです。測定結果を商品の効果の根拠に使うことになり、薬機法・景品表示法の両面で問題になります。お客さまの側も「売るための測定だった」と受け取ります。測定は測定として完結させてください。

Q6. スタッフが使わなくなるのを防ぐには?

A. 「言ってはいけないこと」だけを伝えないことです。それだけだと「使わないほうが安全だ」と判断されます。そのまま使える言い回しを4〜5個、1枚にまとめて機器の横に貼ってください。あわせて全スタッフが初日に自分で測っておくと案内しやすくなります。

Q7. 自社に近い形を相談できますか?

A. できます。業種、規模、常設かイベントか、測りたい項目をお知らせいただければ、近い形のご相談でどう決まったかを含めてご提案します。導入済みで使われていない、というご相談も承っています。お問い合わせフォームからご連絡ください。

機器選定を相談する