健康チェック機器の導入と運用がわかるメディア|株式会社ウエルアップ 健康チェック機器のメディア 機器選定を相談する
測定項目からわかること2026年09年18日 更新

血圧測定でわかること|いちばん地味で、いちばん続く測定

この記事の結論

血圧はイベント向きの測定項目ではありません。珍しさがなく、その場で盛り上がらないからです。ただし常設すると、他のどの項目よりも続きます。健康チェック機器を入れたが使われなくなる、という問題に対して、血圧はもっとも成功率の高い選択肢です。

1イベント向きではない珍しくないので、集客の目玉にはなりません
2常設なら最も続く毎日測れて、説明もいらない
31回では意味が薄い時間帯・姿勢・室温で大きく動きます

血圧は「イベント向き」ではない

最初にはっきりさせておきます。社内イベントや健康フェアの目玉として血圧を置いても、人は集まりません。理由は明快で、誰でも知っていて、薬局にも置いてあり、珍しくないからです。

測定項目その場のインパクト続けやすさ
野菜摂取度高い低い(月1回程度が限界)
毛細血管の観察高い低い(スタッフの時間が要る)
体組成中中(半年〜1年ごと)
骨健康度中低い(年1回程度)
血圧低い非常に高い(毎日測れる)

この表の右側を見てください。健康チェック機器の最大の課題は「導入したのに使われなくなる」ことです。血圧は、その課題にほとんど当てはまらない唯一に近い項目です。

なぜ続くのか

3つめが大きい。他の測定項目は「この数値はどう見ればいいのか」から説明が要りますが、血圧だけは社会的に意味が共有されています。結果を渡したあとの設計に苦労しません。

1回測っただけでは意味が薄い

逆に、ここが血圧測定の弱点です。血圧は1日のなかでも、また日によっても大きく動きます。

変動の要因影響
時間帯朝と夜で差が出る
直前の行動階段を上がった直後、食事の直後は上がりやすい
室温寒い場所では上がりやすい
測る環境人に見られている、急いでいる状況で上がることがある
姿勢背もたれのない椅子、足を組んだ姿勢で変わる

だからイベントで1回測って「高いですね」と伝えるのは、ほとんど意味がありません。むしろ不安をあおるだけになります。血圧は、同じ条件で繰り返し測ってはじめて価値が出ます。この性質が「常設向き」という結論につながります。

血行測定機能付きという選択肢

当社で扱う血行測定機能付全自動血圧計 UDEX-APG は、血圧に加えて指先の血液循環も測定します。

血圧測定部血液循環測定部
測定方法リバロッチ法赤外線LED3点 反射式
測定範囲血圧値 10〜285mmHg/脈波数 30〜200拍・分10歳以上
プリンター感熱ラインプリンター(漢字印字、ON/OFF切替)
音声機能あり(ADPCM 音声合成方式)
本体重量約12kg
外形寸法約 W460×D420×H260mm
レンタル 1日/3日/7日25,000/30,000/40,000円

血圧単体では話が続きませんが、血液循環の項目が加わると会話が生まれます。「血圧は問題ないですが、巡りの数値が気になりますね」という入口ができるためです。常設して自分で測ってもらう場合も、項目が2つあると測る動機が続きます。

音声機能とプリンターがある点も、常設運用では効きます。スタッフが付かなくても自分で測れて、結果を持ち帰れる。これが「使われ続ける」条件です。

本体重量は約12kgあります。イベントで持ち出す前提なら、運搬手段を確保してください。常設向きの機器です。

常設するときの置き方

  1. 通り道に置く/休憩室の入口、更衣室の前、受付の横。わざわざ行く場所には行きません
  2. 椅子とセットで置く/立ったまま測る配置にすると、誰も測りません
  3. 記録用紙かノートを置く/書ける場所があると、続ける人が出てきます
  4. 測り方の1枚を貼る/姿勢、腕の高さ、測る前に1分座る。この3つだけでよい
  5. 「高かったとき」の案内を貼る/産業医や医療機関の窓口。数字だけ見せて放置しない

1がすべてです。倉庫や会議室に置いた機器は使われません。健康チェック機器が使われなくなる理由の大半は、機種ではなく置き場所にあります。

健康経営での位置づけ

血圧計の常設は、健康経営の施策として地味ですが、「継続率」という観点では最も成績が良い施策のひとつです。

年1回の健康診断は、受けた瞬間が最も関心の高い時点で、そこから1年かけて忘れられていきます。血圧計が通り道にあると、健診結果を日常で確かめる回路ができます。「健診で引っかかった人が自分で測っている」という状態が作れれば、その施策は成功です。

他の項目と組み合わせるなら、体組成が相性のよい相手です。半年に1回の体組成測定と、日常の血圧測定。頻度の違う2つを組み合わせると、施策としての厚みが出ます。

よくある質問

Q1. 血圧測定でわかることは何ですか?

A. 収縮期血圧(上)と拡張期血圧(下)、脈拍です。血行測定機能付きの機器であれば、指先の血液循環の状態もあわせて測定できます。いずれも疾患の診断を目的としたものではありません。

Q2. イベントに血圧計を置くのは効果がありますか?

A. 集客の目玉にはなりません。誰でも知っていて珍しくないためです。イベントで反応を取りたいなら野菜摂取度や血管年齢が向きます。血圧は常設して日常的に測ってもらう使い方に価値があります。

Q3. 1回測っただけでは意味がないのですか?

A. 意味が薄くなります。血圧は時間帯、直前の行動、室温、姿勢で大きく動くためです。1回の測定値で「高いですね」と伝えると不安をあおるだけになります。同じ条件で繰り返し測ってはじめて価値が出ます。

Q4. 常設したのに使われないことはありませんか?

A. 置き場所で決まります。休憩室の入口や更衣室の前など、通り道に置いてください。会議室や倉庫に置くと使われません。あわせて椅子、記録用紙、測り方の1枚、高かったときの相談先の案内を用意してください。

Q5. 血行測定機能付きとは何ですか?

A. 血圧に加えて、赤外線LEDで指先の血液循環を測定できる機能です。血圧だけでは会話が続きませんが、項目が2つあると「巡りの数値が気になりますね」といった入口ができ、常設でも測る動機が続きます。

Q6. 血圧計のレンタルはできますか?

A. できます。血行測定機能付全自動血圧計 UDEX-APG の場合、1日25,000円・3日30,000円・7日40,000円です。ただし本体は約12kgあるため、持ち出す場合は運搬手段をご確認ください。

Q7. 常設の相談はできますか?

A. できます。置き場所、想定する利用者、他の測定項目との組み合わせをお知らせいただければ、機種と運用の形をあわせてご提案します。お問い合わせフォームからご連絡ください。

機器選定を相談する