健康チェック機器でわかる測定項目一覧|何を測ると、何が伝えられるのか
この記事の結論
測定項目は「数字で出るもの」と「映像で見せるもの」に分かれ、伝わり方がまったく違います。納得してもらいたいなら数字、興味を持ってもらいたいなら映像。目的が決まっていない状態で機種を比べても選べません。まず何を伝えたいかを決めてください。
測定項目の一覧
健康チェック機器で測れる主な項目です。すべてを揃える必要はありません。むしろ項目を増やすほど当日の運営は難しくなります。
| 測定項目 | わかること | 測定時間 | 向いている場面 |
|---|---|---|---|
| 体組成 | 体脂肪率・筋肉量・部位別のバランス | 機種による | 健康経営、フィットネス、継続支援 |
| 野菜摂取度 | 皮膚カロテノイド量から食生活の傾向 | 約15〜30秒 | 社内イベント、食育、店舗の販促 |
| 血管年齢 | 指先の脈波から血管の状態の目安 | 約30秒 | 健康イベント、薬局、相談窓口 |
| 毛細血管の観察 | 爪の根元の毛細血管を拡大して映す | ― | 整骨院、サロン、カウンセリング |
| 立位バランス | 立位年齢®から転倒リスクの目安 | 約1分 | 高齢者施設、転倒予防、健診会場 |
| 骨健康度 | 超音波で骨の状態の目安 | 約10〜40秒 | 介護施設、女性向けイベント |
| 肌・美容 | キメ・毛穴・水分などを撮影して分析 | 数分 | 美容サロン、化粧品売場 |
| ストレス | 自律神経のバランスの目安 | 約1分 | メンタルヘルス施策、相談窓口 |
| 血圧 | 収縮期・拡張期血圧 | 約30秒 | 常設、毎日の記録 |
測定時間は当社の取扱機種の公表値です。機種によって異なります。ここに挙げた項目はいずれも、疾患の診断を目的としたものではありません。
「数字が出る項目」と「映像で見せる項目」
選ぶときに効く分け方は、測定項目そのものよりも結果の出方です。
- 体組成/血管年齢/立位バランス/骨健康度/血圧
- 前回と比べられる。記録が次回の理由になる
- その場のインパクトは弱い
- 「で、どうすれば?」が残りやすい
- 毛細血管の観察/肌の撮影
- 説明がいらない。画面を一緒に見られる
- 条件がそろわないと前回と比べにくい
- 言ってよいことを決めないと現場で止まる
数字が出る項目
体組成、血管年齢、立位バランス、骨健康度、血圧。共通するのは前回と比べられることです。記録を残せば2回目以降の来店・参加理由になります。反面、その場のインパクトは弱く、数字だけ渡して終わると「で、どうすれば?」が残ります。
映像で見せる項目
毛細血管の観察、肌の撮影。説明がいりません。画面を一緒に見るだけで会話が始まります。ただし良し悪しを判定する機器ではないため、スタッフが何を言ってよいかを決めておかないと、現場で止まります。
例外としての野菜摂取度
野菜摂取度は両方の性質を持っています。数値が出て、しかも「野菜」という誰にでもわかる言葉に翻訳されているため、その場で反応が起きます。イベントで伸びているのはこの理由です。
測定時間と、1時間に回せる人数
イベントで使うなら、ここが機種選びを決めます。測定時間に、説明と入れ替わりの時間を足してください。実務上は測定時間の3倍を見ておくと外しません。
| 項目(機種) | 測定時間 | 1人あたり | 1時間/1台 | 50人に実施するなら |
|---|---|---|---|---|
| 骨健康度(CM-200) | 約10秒 | 約1分 | 約50〜60人 | 1台・1時間 |
| 野菜摂取度(ベジメータ) | 約15秒 | 約1分 | 約50〜60人 | 1台・1時間 |
| 血管年齢(iheart) | 約30秒 | 約1.5分 | 約40人 | 1台・1.5時間 |
| 骨健康度(骨ウエーブ) | 約40秒 | 約2分 | 約30人 | 2台・1時間 |
| 体組成(InBody) | 機種による | 約2〜3分 | 約20〜30人 | 2台・1.5時間 |
| ストレス(マインドバランス) | 約1分 | 約3分 | 約20人 | 2台・1.5時間 |
| 毛細血管の観察 | ― | 約5分 | 約12人 | 常設向き。イベントなら人数を絞る |
昼休みの45分で全社員に、という相談はよくいただきますが、この表を見るとほとんどの場合それは成立しません。日を分けるか、台数を増やすか、項目を絞るかの三択になります。
組み合わせるなら、この3つから
2項目以上を用意する場合、相性のよい組み合わせがあります。
- 体組成+野菜摂取度/「体のかたち」と「食べているもの」。話が食生活につながるので、保健指導や社食の施策に接続しやすい
- 体組成+立位バランス/筋肉量とバランス能力。高齢者施設や転倒予防の文脈で説得力が出る
- 血管年齢+毛細血管の観察/数字と映像の両方が出るので、どちらのタイプの人にも届く
逆に似た項目を2つ並べても効果は上がりません。体組成計を2機種置くくらいなら、1機種にして別項目を足してください。
持ち運びを前提にするなら
測定項目を決めたあと、最後に効いてくるのが重量です。
| 機種 | 重量 |
|---|---|
| 血流ドクターオート(毛細血管) | 89g |
| ベジメータ(野菜摂取度) | 430g |
| ベジミル(野菜摂取度) | 6.5kg |
| 骨ウエーブ(骨健康度) | 約8.7kg |
| マインドバランス(ストレス) | 約9.5kg |
| CM-200(骨密度) | 約11kg |
| UDEX-APG(血圧) | 約12kg |
同じ「骨」を測る機器でも、8.7kgと11kgでは運営の負担が変わります。出張測定や複数会場を回る予定があるなら、重量は測定項目と同じくらい重要な条件です。
どの項目でも共通する注意点
- 診断ではありません/結果から「病気です」「正常です」と伝えることはできません。医療機器に該当する機種でも、施設で健康づくりに使う場合は同じです
- 条件をそろえないと比べられません/時間帯、食事の前後、室温で結果は動きます。継続して記録するなら測定条件を決めてください
- 測っただけでは何も起きません/結果の見方と、次にどうするかをセットで渡してはじめて行動が変わります
3つめが、導入した機器が使われなくなる最大の理由です。機種選びと同じだけの手間を、測ったあとの設計にかけてください。
よくある質問
Q1. 健康チェック機器ではどんな項目が測れますか?
A. 体組成、野菜摂取度、血管年齢、毛細血管の観察、立位バランス、骨健康度、肌・美容、ストレス、血圧などです。いずれも健康状態を見える化して気づきを促すためのもので、疾患の診断を目的とした機器ではありません。
Q2. まず1項目だけ入れるなら、何がよいですか?
A. 目的によります。健康経営の施策として社員の変化を追いたいなら体組成、イベントで多くの人に体験してもらいたいなら野菜摂取度、カウンセリングの会話を増やしたいなら毛細血管の観察、転倒予防の啓発なら立位バランスか骨健康度が向きます。「誰に、何を伝えたいか」から決めてください。
Q3. 複数の項目を同時に測ることはできますか?
A. できます。ただし項目を増やすほど1人あたりの時間が伸び、当日に回せる人数が減ります。イベントであれば2項目までが現実的です。体組成と野菜摂取度、体組成と立位バランスといった組み合わせが使いやすい形です。
Q4. 1時間に何人くらい測れますか?
A. 測定時間の3倍を1人あたりとして計算してください。約10〜15秒の機種なら1台で1時間に50〜60人、約30秒なら40人前後、約1分なら20人前後が目安です。台数はこの数字から逆算して決めてください。
Q5. 測定結果から健康状態を判断できますか?
A. できません。いずれの機器も疾患の診断を目的としたものではなく、結果は健康づくりのきっかけとして使うものです。体調に不安がある場合は医療機関にご相談ください。
Q6. 実機を見てから決められますか?
A. 可能です。多くの機種は短期レンタルにも対応しています。ただし血流ドクターオート、肌カウンセリングスコープ API、Foot Checker はレンタルの取扱がなく、実機デモでのご案内となります。
Q7. どの測定項目が合うか相談できますか?
A. できます。「誰に、何を、何人に」が決まっていれば、機種はほぼ絞れます。まだ決まっていない段階でもかまいません。130機種以上を扱っている立場から、他社メーカーの機種も含めて中立にご提案します。お問い合わせフォームからご連絡ください。