健康チェック機器の導入と運用がわかるメディア|株式会社ウエルアップ 健康チェック機器のメディア 機器選定を相談する
シーン別の活用2026年09年18日 更新

福利厚生に健康チェック機器を取り入れる|使われる制度にするために

この記事の結論

福利厚生として健康チェック機器を入れるなら、判断基準はひとつです。「社員が自分から使うか」。申請がいる、予約がいる、担当者に声をかける必要がある——手順が1つ増えるごとに利用率は落ちます。通り道に置いて、いつでも勝手に使える形が、福利厚生としてはもっとも機能します。

1基準は「自分から使うか」申請・予約が要る形は利用率が落ちます
2向くのは常設できる機器スタッフが付かなくても成立するかどうか
3会社が結果を持たない持った瞬間、使われなくなります

使われない福利厚生になる理由

健康関連の福利厚生は、制度としては立派でも使われないことがよくあります。共通しているのは次の点です。

ありがちな形何が起きるか
申請書を出して利用する面倒で誰も申請しない
健康推進室に予約して測る「そこまでして」と思われる
年1回のイベントだけその日いない人には届かない
使った人の名前が会社に残る知られたくない人が使わない
案内が入社時の1回だけ存在が忘れられる

最初の3つは「手間」、後の2つは「心理」の問題です。どちらも機器の性能とは関係ありません。

福利厚生に向いているのは常設機器

健康チェック機器のなかでも、福利厚生として機能しやすいものとしにくいものがあります。

測定項目福利厚生としての向き理由
血圧非常に向く説明不要。毎日使える。スタッフの立ち会いがいらない
体組成向く自分で測れる。半年ごとに比べられる
野菜摂取度条件つきで向く1か月以上あける必要がある。イベント向きの性格が強い
血管年齢条件つきで向くiheart なら19万円と導入しやすい
毛細血管の観察向かないスタッフが付いて説明する必要がある
肌・美容向かない同上。カウンセリング用の機器

「スタッフが付かなくても成立するか」が分かれ目です。人が付く必要のある機器は、福利厚生ではなくイベントやサービスとして設計してください。

置き方で利用率が変わる

常設した機器が使われるかどうかは、置き場所でほぼ決まります。

×○
会議室(空いているとき使う)休憩室の入口
倉庫(使うとき出す)更衣室の前
健康推進室の中自販機の横
誰かに声をかけて使う黙って使える

「黙って使える」が一番効きます。健康の話は人に知られたくない人が一定数います。誰にも言わずに測って、誰にも見せずに帰れる形にしてください。

あわせて置いておくもの。

会社が結果を持たないこと

福利厚生として成立させるうえで、ここが決定的です。

測定結果を個人名つきで会社が把握する形にすると、社員は使わなくなります。とくに体組成やストレスのような、人に知られたくない項目で顕著に出ます。「健康のためだから」という説明では解消しません。

やってはいけない代わりにできること
結果を人事が個人名つきで保管する結果は本人に返すだけにする
測定結果を部署ごとに張り出す個人名を外した全体の傾向だけ共有する
部署対抗のランキングにする参加率を部署ごとに見る(数値ではなく利用率)
結果を人事評価に使う施策の評価は参加率・利用回数で行う

会社側が知りたいのは「施策が機能しているか」であって、「誰の数値がいくつか」ではないはずです。見るべきは利用率です。詳しくは測定データの活かし方にまとめています。

費用の目安

機種標準価格5年リース/月額
血管年齢 iheart190,000円3,800円
体組成 InBody 270S750,000円15,000円
体組成 InBody 380N1,150,000円23,000円
立位バランス StA²BLE1,080,000円21,600円
血圧 UDEX-APG要お問い合わせ要お問い合わせ

2026年9月時点の内容です。正確な金額はお見積りでご確認ください。

1人あたりで考える

福利厚生の費用対効果を説明するときは、1人あたりの単価が使いやすい形です。

年間の利用回数75万円の機器(5年)
年120回(月10回)1回あたり1,250円
年360回(月30回)1回あたり417円
年1,200回(月100回)1回あたり125円
年2,400回(月200回)1回あたり63円

常設機器は、使われるほど1回あたりが下がります。だから置き場所が費用対効果に直結します。倉庫に入れた機器は、何年経っても1回あたりが下がりません。

健康経営の取り組みとして位置づける

福利厚生として入れた機器は、健康経営優良法人の申請でも「従業員の健康状態の把握」「健康づくりの環境整備」といった取り組みの実績として説明できます。ただし認定要件は毎年見直されるため、その年の要件は必ず公式の資料でご確認ください。

制度の概要と申請の流れは健康経営優良法人の認定要件と申請の流れにまとめています。

知ってもらう方法

置いただけでは存在が忘れられます。案内は入社時の1回では足りません。

  1. 健診の前後/健康への関心がもっとも高い時期
  2. 入社時のオリエンテーション/全員が1回は測る形にする
  3. 年に1回のイベント/常設機器の存在を思い出してもらう場にもなる
  4. 管理職が先に使う/使っている人がいる状態をつくる

3が効きます。年1回のイベントは、それ自体の参加率だけでなく「そういえばあの機械あったな」を思い出させる役割を持ちます。イベントの組み方は社内健康イベントの作り方をご覧ください。

よくある質問

Q1. 福利厚生に健康チェック機器を入れるメリットは何ですか?

A. 年1回の健康診断だけでは埋まらない期間に、社員が自分の状態を確かめられる場所ができることです。設備として置く形なので、利用の申請や手続きが不要で、全社員が対象になります。

Q2. どの機器が福利厚生に向いていますか?

A. スタッフが付かなくても成立する機器です。血圧計がもっとも向き、体組成計がそれに続きます。毛細血管の観察や肌測定は説明する人が必要なので、福利厚生ではなくイベントやサービスとして設計してください。

Q3. 導入しても使われないのが心配です

A. 置き場所で決まります。休憩室の入口、更衣室の前、自販機の横といった通り道に置き、誰にも声をかけずに黙って使える形にしてください。申請や予約が必要な形にすると、利用率は大きく落ちます。

Q4. 測定結果を会社で管理してもよいですか?

A. 個人名つきで保有することはおすすめしません。人に知られたくない項目ほど、使われなくなります。結果は本人に返すだけにし、会社側は個人名を外した利用率や全体の傾向だけを見てください。

Q5. 費用はどのくらいかかりますか?

A. 5年リースであれば、血管年齢測定器 iheart が月額3,800円、体組成計 InBody 270S が月額15,000円、立位年齢測定器 StA²BLE が月額21,600円です。使われるほど1回あたりの単価は下がります。

Q6. 健康経営優良法人の申請に使えますか?

A. 従業員の健康状態の把握や健康づくりの環境整備といった取り組みの実績として説明できます。ただし認定要件は毎年見直されるため、その年の要件は公式の資料でご確認ください。

Q7. 自社に合う形を相談できますか?

A. できます。社員数、置ける場所、予算の形をお知らせいただければ、機種と設置の形をあわせてご提案します。まずレンタルで試す形からでもかまいません。お問い合わせフォームからご連絡ください。

機器選定を相談する