野菜摂取の測定機器を比較|ベジメータ・ベジミル・ベジチェックの違い
この記事の結論
3機種はどれも「皮膚のカロテノイド量から野菜摂取状況を推定する」機器で、測定の考え方は共通です。分かれるのは持ち運べるかどうかと買えるかどうか。会場を移動するなら430gのベジメータ、1か所に置いて使うなら据置型のベジミル、レンタルだけで足りるならベジチェックという整理になります。
当社(株式会社ウエルアップ)はベジメータとベジミルの2機種を取り扱っています。ベジチェック(カゴメ株式会社)は取扱がありません。この記事では、3機種とも各社が公開している情報に限って比較しています。公開されていない項目は「記載なし」と書いています。
まず、3機種は何が同じなのか
比較の前に、共通点をはっきりさせておきます。ここを誤解したまま選ぶと、導入後に「思っていたものと違う」となります。
- どれも採血をしません。皮膚に光を当てて、反射した光からカロテノイドの信号を取り出します
- どれも医療機器ではありません。疾患の診断・治療を目的とした機器ではなく、測定値は目安です
- どれも「食べた野菜の重さ」を直接測ってはいません。皮膚のカロテノイド量という別の指標を測り、そこから摂取状況を推定しています
- どれも1回の測定は30秒以内で終わります。待ち時間の大半は測定そのものではなく、受付と結果説明です
つまり「どれを選んでも、その場で本人に数字を見せられる」という目的は達成できます。選定で本当に効いてくるのは、機器の性能差ではなく運用条件のほうです。
公開情報での比較表
| ベジメータSE | ベジミル | ベジチェック | |
|---|---|---|---|
| メーカー | Longevity Link Corporation | ライブエイド | カゴメ |
| 当社の取扱 | あり | あり | なし |
| 測定部位 | 指先 | 左手の人差し指と薬指 | 手のひら |
| 測定時間 | 約15秒 | 約30秒 | 30秒 |
| 本体重量 | 430g | 6.5kg | 記載なし |
| 本体寸法 | ハンディ型 | 本体 W400×D305×H270mm センサー W150×D250×H70mm | 記載なし |
| 表示内容 | ベジレベル 0〜1,200(10刻み) A〜E の5段階判定 | ベジミル値、ベジ健康度、総合評価、 測定結果、コメント、アドバイス | 推定野菜摂取量を数値化 |
| 提供形態 | 販売/レンタル | 販売/リース/レンタル | レンタルのみ |
| 標準価格 | お問い合わせ | 800,000円 | 期間により異なる |
| 5年リース(月額) | お問い合わせ | 16,000円 | 記載なし |
| レンタル 1日/3日/7日 | 60,000円/70,000円/100,000円 | 45,000円/50,000円/60,000円 | 期間により異なる |
| 電源 | ― | AC100V 50/60Hz | 記載なし |
| 医療機器か | いいえ | いいえ | いいえ(公式に明記) |
ベジメータ・ベジミルの数値は当社の製品ページ(ベジメータ/ベジミル)に掲載している内容です。ベジチェックはカゴメ株式会社が公開している内容によります。いずれも2026年9月時点で、改定される場合があります。
430g と 6.5kg ── ここがいちばん大きい
表のなかで、運用をいちばん左右するのが本体重量です。ベジメータは430g、ベジミルは6.5kg。15倍の差があります。
430gというのは、500mlのペットボトルより軽いということです。スタッフ1人が片手で持って、会場内を移動しながら測れます。一方の6.5kgは、両手で持って台に据えるサイズです。本体がW400×D305×H270mmあるので、置くための机も要ります。
移動があるなら軽さが効く
次のような使い方をするなら、重量差はそのまま運用の差になります。
- 複数の事業所を回って健康測定会をする
- 自治体のイベントで、会場が毎回変わる
- スーパーの店頭で、売り場のなかを動きながら声をかける
- 健診の待ち時間に、待合スペースまで機器を持っていく
置きっぱなしにできるなら重さは問題にならない
逆に、次のような使い方なら重量は選定理由になりません。
- 社員食堂の入口に常設して、毎日測れるようにする
- 店舗の一角に測定コーナーを作る
- 保健センターの相談室に据え置く
この場合はむしろ、ベジミルの「結果画面にコメントとワンポイントアドバイスまで出る」ほうが現場は楽です。スタッフが説明を組み立てなくても、画面がある程度しゃべってくれるためです。
「買えるか」で分かれる
もう一つの分岐点が提供形態です。ベジチェックはレンタルのみで、購入・リースの設定が公開されていません。ベジメータとベジミルは販売・レンタルの両方に対応しています。
これは、使う頻度によって有利不利がはっきり出ます。
| 使う頻度 | 向いている形 | 考え方 |
|---|---|---|
| 年1〜2回のイベントだけ | レンタル | 保管も保守も不要。使うときだけ借りる |
| 四半期に1回程度 | レンタル/リースの比較 | 年4回×3日を借りると、リース料と近づいてくる |
| 月1回以上/常設 | 購入・リース | 都度手配の手間がなくなる。測定データを継続して持てる |
費用の考え方は価格・レンタル・リースの記事で、回数ごとに計算しています。
表示のしかたが違う ── 現場の説明しやすさに直結する
数字の出し方も3機種で違います。ここは「誰が説明するか」で向き不向きが変わります。
ベジメータ:0〜1,200 の連続値+A〜E
ベジレベルは10刻みで0〜1,200の範囲を取り、あわせてA〜Eの5段階判定が出ます。数値で出るので、3か月後に測り直したときに「480から520に上がった」という変化を示せます。ただし10刻みなので、それより細かい差は表示されません。販売元はSEを1回の測定で評価する用途向けとしており、個人の小さな改善を細かく追う継続測定や研究は従来機の用途としています(ベジメータとSEの違い)。
反面、初めて見る人には「1,200満点の480」と言われてもピンときません。A〜Eの判定とセットで伝える必要があります。読み方の伝え方はベジレベルの読み方にまとめました。
ベジミル:評価とコメントまで出る
ベジミル値に加えて、ベジ健康度・総合評価・コメント・ワンポイントアドバイスが結果画面に出ます。スタッフが栄養の専門職でなくても、画面を一緒に見ながら話を進められます。
ベジチェック:推定野菜摂取量として数値化
カゴメは「推定野菜摂取量を数値化」と説明しています。「野菜をどれだけ食べているか」に直接引きつけた表現になっているのが特徴です。ただし公開情報では単位や段階数までは示されていません。
どれを選ぶか ── 5つの質問
次の5つに答えると、だいたい決まります。
| 質問 | この答えなら |
|---|---|
| 1. 測る場所は毎回変わるか | 変わる → ベジメータ(430g) |
| 2. 機器を買って持ちたいか | 買いたい → ベジメータ/ベジミル(ベジチェックはレンタルのみ) |
| 3. 測る人は栄養の専門職か | 専門職ではない → ベジミル(画面にコメントが出る) |
| 4. 同じ人を継続して測るか | 測る → ベジメータ(集団の傾向や判定の変化は追える。個人の細かな変化を追うなら従来機。当社で取り扱っています) |
| 5. 年に何回使うか | 1〜2回 → レンタル/月1回以上 → 購入・リース |
1と3が食い違うことがあります。「会場は変わるが、測るのは事務局スタッフ」というケースです。この場合はベジメータを選び、結果の説明を1枚のシートにして配るのが現実的です。機器に説明させるのではなく、紙に肩代わりさせるということです。
比較のときに見落とされやすい3点
1. 消耗品と保守
本体価格だけで比べると判断を誤ります。導入後に継続して必要になるもの(アルコール綿など測定前の清拭材、保守の条件、故障時の代替機の有無)まで含めて確認してください。
2. 測定データをどう持ち帰るか
その場で見せて終わりなのか、データを集計して報告書にするのかで、必要な機能が変わります。ベジメータはID・年齢・性別・身長・体重・喫煙の有無・測定日時・ベジレベルを記録できます。健康経営の報告に使うなら、この「あとから集計できるか」が効いてきます。
3. 設置環境の条件
ベジミルは使用環境として温度10〜35℃・湿度80%以下が示されています。屋外テントでの夏場のイベントなど、条件を外しそうな場面では事前に確認が必要です。
よくある質問
Q1. ベジメータとベジミルの違いは何ですか?
A. いちばん大きいのは本体重量です。ベジメータSEは430gで持ち運びを前提にできますが、ベジミルは6.5kgの据置型です。測定時間はベジメータが約15秒、ベジミルが約30秒。ベジミルは結果画面にコメントとワンポイントアドバイスまで表示されます。どちらも当社で取り扱っています。
Q2. ベジチェックとの違いは何ですか?
A. 測定部位が手のひらで、測定時間は30秒とカゴメが公開しています。提供形態がレンタルのみである点が、販売にも対応しているベジメータ・ベジミルとの大きな違いです。なお当社はベジチェックの取扱がありません。
Q3. 測定値は機種間で比べられますか?
A. 比べられません。表示される指標も範囲も機種ごとに異なるため、途中で機種を変えると前後の数値がつながらなくなります。同じ人の変化を継続して追う予定があるなら、最初に決めた機種を使い続けてください。
Q4. 野菜を食べた翌日に測れば数値は上がりますか?
A. 上がりません。カゴメが公表している研究では、健康な成人26人が野菜ジュースを1日200ml・4週間摂取した結果、血液中から皮膚へ移行するまでに2〜4週間かかることが確認されています。前日の食事で動く指標ではないため、測り直す間隔は最低でも1か月、できれば3か月あけてください。
Q5. どの機種が「正確」ですか?
A. 正確さの順位を当社から申し上げることはできません。3機種とも測定原理・表示指標が異なり、同じ条件で比較した公開データがないためです。選定は精度の優劣ではなく、運用条件(持ち運びの有無、購入可否、測る人の専門性)で決めることをおすすめします。
Q6. 医療機器ではないと聞きましたが、何に使えますか?
A. 健康づくりの「気づき」をつくる用途です。企業の健康経営、自治体の健康測定会、店舗の販促イベント、学校の食育、研究・調査などで使われています。疾患の診断や治療の判断には使えません。体調や食生活の判断が必要な場合は、医師・管理栄養士にご相談ください。
Q7. ベジメータの体験やデモはできますか?
A. 可能です。実機を見てから判断したい、イベントで試してみたい、他機種と比べたいといったご相談を承っています。当社はベジメータとベジミルの両方を扱っているため、2機種を並べてお見せすることもできます。お問い合わせフォームからご連絡ください。