ベジレベルの読み方|0〜1,200とA〜E判定を現場でどう説明するか
この記事の結論
ベジレベルは0〜1,200の連続値とA〜Eの5段階判定で表示されます。現場で伝えるときは、数値そのものより「判定」と「次にどうするか」を先に出してください。数字だけ見せると、高かった人は安心し、低かった人は落ち込むだけで終わります。
2つの表示は役割が違う
| ベジレベル(0〜1,200) | A〜E判定 | |
|---|---|---|
| 性質 | 10刻みの連続値 | 5段階の区分 |
| 得意なこと | 同じ人の変化を細かく見る | その場で位置を伝える |
| 苦手なこと | 初めて見る人には意味が伝わらない | 小さな変化が見えない |
| 使いどころ | 継続測定、集計、報告書 | 当日の説明、本人へのフィードバック |
この使い分けを決めておかないと、説明が長くなります。当日の口頭説明はA〜E、記録と報告はベジレベル、と割り切るのが現実的です。
A〜Eの区分にあたるベジレベルの範囲は機器の設定によります。実機の表示に従ってご案内ください。当社で数値の基準を独自に設けることはしていません。
現場での伝え方 ── 3つの順番
1. 判定から言う
「Cでした」から入ります。いきなり「480です」と言われても、高いのか低いのか分かりません。位置が分かってから数字を聞くと、数字が意味を持ちます。
2. 何を測ったかを一言そえる
「指先の皮膚にあるカロテノイドの量を測っています。野菜や果物を食べると体に入って、皮膚にも届く成分です」。この1文があるかどうかで、納得感が変わります。
言ってはいけないのは「野菜を◯g食べています」という言い換えです。測っているのは皮膚のカロテノイド量であって、食べた重さではありません。詳しくは皮膚カロテノイドとはをご覧ください。
3. 次にどうするかを渡す
ここが抜けると、測定が「占い」で終わります。判定ごとに、渡す言葉を決めておいてください。
| 判定 | 伝えること | 渡すもの |
|---|---|---|
| 高め | 今の食生活を続けられているという確認。油断せず継続を | 次回の測定時期(3か月後) |
| 中くらい | あと一皿増やすと変わる可能性がある、という具体的な幅 | 1日の野菜の目安量、社員食堂のメニュー案内 |
| 低め | 数値は今日の食事ではなく、ここ数週間の積み重ねを映していること | 無理のない足し方の例、相談窓口 |
低めの人に「野菜を食べましょう」とだけ言うのは、いちばん効きません。本人はたいてい分かっています。「朝のみそ汁に具を1つ足す」くらいの粒度まで落とすと、その場で受け取ってもらえます。
やってはいけない説明
- 健康状態の判定として伝える/「健康ですね」「危ないですね」とは言えません。測定値は健康状態を保証するものではありません
- 食べた量に換算する/「◯グラム相当です」は言えません
- 翌日に測り直すよう勧める/2〜4週間かけて皮膚に移行する指標なので、翌日では動きません
- 他人と比べさせる/列に並んでいる人同士で数値を見せ合う空気になると、低い人が来なくなります
- 病気や治療の話に踏み込む/医師・管理栄養士の領域です。相談先を案内してください
測り直しの間隔
皮膚のカロテノイド量は、血液中から皮膚へ移行するまでに2〜4週間かかることがカゴメの研究で確認されています(健康な成人26人が野菜ジュースを1日200ml・4週間摂取)。
- 最短でも1か月あける
- 3か月あけると、食習慣の変化として読める
- 年次の健康測定会に組み込むなら、1年ごとでも十分に意味がある
当日に案内するのは「3か月後にもう一度」がちょうどよい長さです。
結果シートに入れる項目
その場で渡す1枚に入れておくと、説明時間が30〜60秒短くなります。イベントの回し方で触れた「説明を紙に肩代わりさせる」の中身です。
- 今日のベジレベルと判定(記入欄)
- 何を測ったのか(1〜2文)
- 数値が変わるまでに2〜4週間かかること
- 判定ごとの「次にやること」1行
- 次の測定予定(3か月後の日付を書ける欄)
- 相談先・社内の取り組みの案内
3番目を入れておくと、「昨日サラダ食べたのに低い」という当日いちばん多い質問が減ります。
集計に使うときの注意
ベジメータはID・年齢・性別・身長・体重・喫煙の有無・測定日時・ベジレベルを記録できます。集計するときは次の点に気をつけてください。
- 喫煙の有無で分ける/喫煙者は値が低く出る傾向が知られています。集団の平均を比べるとき、喫煙者の割合が違うと解釈を誤ります
- 測定条件をそろえる/季節、時間帯、測った指。前後比較をするなら条件を合わせます
- 個人の1回の値で判断しない/集団の傾向として見るほうが安定します
よくある質問
Q1. ベジレベルとは何ですか?
A. ベジメータが表示する、皮膚カロテノイド量に基づく指標です。0〜1,200の範囲を10刻みで表示し、あわせてA〜Eの5段階判定が出ます。野菜・果物の摂取状況の目安として使うもので、食べた野菜の重さを直接示すものではありません。
Q2. 数値が高ければ健康ということですか?
A. そうは言えません。ベジレベルは野菜・果物の摂取状況の目安であり、健康状態を判定するものではありません。測定値が高い低いにかかわらず、体調や食生活の判断が必要な場合は医師・管理栄養士にご相談ください。
Q3. 昨日たくさん野菜を食べたのに低いのはなぜですか?
A. 皮膚のカロテノイド量は、血液中から皮膚へ移行するまでに2〜4週間かかるためです。前日の食事は反映されません。逆に言えば、1日食べなかったからといって下がるものでもなく、ここ数週間の積み重ねを映しています。
Q4. A〜Eの区切りはどのベジレベルですか?
A. 区分にあたる範囲は機器の設定によりますので、実機の表示に従ってご案内ください。当社が独自に基準を設けることはしていません。
Q5. どのくらいの間隔で測り直すとよいですか?
A. 最短でも1か月、できれば3か月あけてください。3か月あけると食習慣の変化として読めます。年次の健康測定会に組み込む場合は1年ごとでも意味があります。翌日や1週間後の測り直しは、変化が出ないうえに測定誤差と区別できません。
Q6. 喫煙していると数値は低く出ますか?
A. 低く出る傾向が知られています。ベジメータは喫煙の有無を記録できるため、集計のときに分けて見ることができます。部署別・年代別の平均を比べる場合は、喫煙者の割合の違いに注意してください。
Q7. ベジメータの体験やデモはできますか?
A. 可能です。実際に測ってみると、説明の流れや1人あたりの所要時間が具体的に分かります。結果シートの作り方や、判定ごとの声かけの設計もあわせてご相談いただけます。お問い合わせフォームからご連絡ください。