エイジフレンドリー補助金と転倒対策|令和8年度の概要と確認すべきこと
エイジフレンドリー補助金とは
エイジフレンドリー補助金は、高年齢労働者の労働災害防止に取り組む中小企業事業者を対象とした、厚生労働省の補助制度です。高年齢労働者が安全に働けるよう職場環境を整えるための費用の一部が補助されます。
背景にあるのは、令和2年3月に公表されたエイジフレンドリーガイドライン(高年齢労働者の安全と健康確保のためのガイドライン)です。ガイドラインが事業者に求めている取組を、費用面から後押しする制度という位置づけになります。
この記事は制度の全体像を把握するためのものです。補助率・上限額・対象経費・申請書類は年度ごとに変わります。申請にあたっては、必ず事務局が公表する当該年度の公募要領をご確認ください。判断に迷う点は、申請前に事務局へ直接お問い合わせいただくのが確実です。
令和8年度のコース構成
令和8年度は次の4コースが設けられています。
| コース | 性格 |
|---|---|
| 専門家総合対策コース 第1段階 | 専門家の助言を受けて職場の課題を洗い出す段階 |
| 専門家総合対策コース 第2段階 | 洗い出した課題に対して対策を実施する段階 |
| 熱中症対策コース | 熱中症の予防に特化した取組 |
| コラボヘルスコース | 健康保険組合等と連携した健康づくりの取組 |
転倒対策に関係するのは、主に専門家総合対策コースです。第1段階で専門家の助言を受けて課題を把握し、第2段階でその対策を実施する、という2段構えになっています。
申請期間(令和8年度)
交付申請書類の受付期間は令和8年5月20日から令和8年10月31日まで(当日消印有効)です。
注意したいのは、予算の上限に達した時点で受付が締め切られる場合があることです。期限まで余裕があるように見えても、早めに動くほうが確実です。
また、多くの補助金と同じく交付決定の前に発注・契約・支払いをしたものは対象外になるのが通例です。「先に買って、あとから申請する」はできません。この順序は必ず確認してください。
転倒対策は補助の対象になるか
エイジフレンドリー補助金の支援対象となる取組には、転倒防止・腰痛予防が含まれています。高年齢労働者の労働災害で転倒が最も多いことを踏まえた設定です。
ただし、具体的に何が対象経費として認められるかは、年度の公募要領と個別の判断によります。一般に、次のような整理になっていることが多いですが、これも年度で変わります。
- 床の段差解消、手すりの設置、滑りにくい床材への変更といった施設・設備の改善
- 身体機能の低下を補うための機器・装置の導入
- 転倒防止に関する教育・研修
測定機器や体力チェックの費用が対象になるかどうかは、年度・コース・申請内容によって判断が分かれる部分です。この記事で「対象になります」と言い切ることはできません。導入を検討されている場合は、次の手順をおすすめします。
- 当該年度の公募要領で、対象経費の記載を確認する
- 該当しそうか判断がつかない場合、申請前に事務局へ問い合わせる
- 専門家総合対策コースを使う場合は、第1段階で専門家の助言を受けたうえで第2段階の内容を組む
申請までの一般的な流れ
| 順序 | やること | 気をつける点 |
|---|---|---|
| 1 | 公募要領を読む | 対象事業者の要件(中小企業の定義、労働保険の加入状況など)を先に確認 |
| 2 | 課題を整理する | 「なんとなく転倒が多い」ではなく、どこで何件起きているかを出す |
| 3 | 対策の内容を決める | 環境側と人側の両方を含めると、取組として説明しやすい |
| 4 | 見積りを取る | 交付決定前に発注・契約しないこと |
| 5 | 交付申請 | 期限と予算上限に注意。早めに |
| 6 | 交付決定後に実施 | この順序を逆にすると対象外になる |
| 7 | 実績報告 | 領収書・写真など、証拠書類の保管を最初から意識する |
2番目が実は重要です。課題を数字で説明できる事業者のほうが、申請内容を組み立てやすくなります。ヒヤリハットの件数、年齢層別の災害発生状況、そして体力や身体機能の測定結果があると、対策の必要性を書きやすくなります。
補助金がなくても進められる形
補助金の申請期間に間に合わない、あるいは対象にならないという場合でも、転倒対策を始める方法はあります。
- レンタル・計測会/機器を購入せず、安全週間などの行事に合わせて1〜7日だけ借りる
- まず測るだけ/現状の数値を取り、翌年度の申請材料にする
StA²BLEは購入のほか、1日55,000円からのレンタルにも対応しています。導入方法の選び方をご覧ください。「今年度は測って現状を把握し、来年度に補助金を使って本格導入する」という進め方もご相談いただけます。
よくある質問
Q1. エイジフレンドリー補助金とは何ですか?
A. 高年齢労働者の労働災害防止に取り組む中小企業事業者を対象とした、厚生労働省の補助制度です。エイジフレンドリーガイドラインが求める取組を費用面から後押しするものです。
Q2. 令和8年度のコースと申請期間を教えてください。
A. 令和8年度は、専門家総合対策コース第1段階・第2段階、熱中症対策コース、コラボヘルスコースの4コースです。交付申請書類の受付期間は令和8年5月20日から令和8年10月31日まで(当日消印有効)です。予算上限に達した時点で締め切られる場合があります。
Q3. 転倒対策は補助の対象になりますか?
A. 支援対象となる取組には転倒防止・腰痛予防が含まれています。ただし具体的にどの経費が認められるかは年度・コース・申請内容によります。当該年度の公募要領を確認し、判断がつかない場合は申請前に事務局へお問い合わせください。
Q4. 転倒リスクの測定機器は対象経費になりますか?
A. 年度や申請内容によって判断が分かれる部分のため、この記事では断定できません。必ず公募要領を確認し、事務局へ事前にご確認ください。
Q5. 先に機器を購入してから申請できますか?
A. 一般に、交付決定の前に発注・契約・支払いをしたものは対象外となります。「先に買ってあとから申請」はできないとお考えください。順序は公募要領で必ずご確認ください。
Q6. 補助金を使わずに転倒対策を始める方法はありますか?
A. あります。機器を購入せず、安全週間などの行事に合わせてレンタルする方法や、まず現状を測定して翌年度の申請材料にする進め方です。StA²BLEは1日55,000円からのレンタルに対応しています。