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環境・脱炭素2026年10年01日 更新

廃プラスチックのリサイクルは内製か委託か|3つの手法と設備・補助金

この記事の結論

廃プラスチックの活かし方は、原料に戻す(マテリアル)、化学的に分解して原料にする(ケミカル)、燃料にする(サーマル)の3つです。どれを選ぶかは、出てくるプラスチックが単一の素材か、複合・異物混じりかでほぼ決まります。次に考えるのが、自社で処理する(内製)か、外部に委託するかです。量が多く、種類がそろっていて、置き場所があるなら、小型のRPF(固形燃料)製造設備などで内製すると、処理費の削減と燃料化の両方が見込めます。判断は、排出量と処理費の試算から始めます。

3つのリサイクル手法

手法中間処理できるもの向いている廃プラ
マテリアルリサイクル破砕・減容 → 成形・ペレット化プラスチック原料、再生プラスチック製品製造工程や流通加工で出る単一素材。複合樹脂や異物が混じると使えない
ケミカルリサイクル破砕・洗浄・選別・減容 → 化学的に分解原料・モノマー化(再びプラ製品へ)、油化(燃料)、ガス化(水素・アンモニア原料)、コークス炉化学原料、高炉原料(製鉄所の還元剤)単一素材でなくても扱えるものがある。大規模な受け入れ先が必要
サーマルリカバリー破砕・減容・固形化 → 燃料化RPF(固形燃料)、セメントキルンの原燃料。ボイラーや発電の熱として利用複合素材・汚れのある廃プラも扱いやすい

出典:株式会社フジテックス 会社案内(環境事業「廃プラスチックリサイクルソリューション」)。

よくある処理の流れ

出てくるもの設備できるもの
廃プラスチック一軸破砕機・成型機廃棄物固形燃料(RPF)
廃発泡スチロール粗破砕・溶融(減容機)再生プラスチック資源
古紙圧縮・梱包機製紙原料
タイヤ二軸破砕機タイヤチップ

内製か、外部委託か

リサイクルを自社で行うか、処理業者に委託するかは、次の条件で決まります。どちらが得かは、今の処理費と、設備を入れた場合の費用を同じ期間で並べると見えてきます。

確認すること内製に向く委託に向く
排出量毎月まとまった量が安定して出る少量、または時期によってばらつく
種類素材がそろっている、工程ごとに分けて出せる多種類が混ざって出る
今の処理費処理費や運搬費の負担が大きい負担が小さい
場所と人設備を置く場所と、運転する人を確保できる場所も人も割けない
できたものの使い道自社のボイラーで燃料に使う、売り先がある使い道がない

フジテックスでは、内製と委託のどちらが合うかをシミュレーションしたうえでご提案しています。内製の場合は設備の選定から導入まで、委託の場合は処理フローの組み直しやリサイクルルートのご紹介まで対応します。

法律の面から確認しておくこと

2022年4月に施行されたプラスチック資源循環促進法(プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律)では、排出事業者にプラスチック使用製品産業廃棄物等の排出の抑制と再資源化を求めています。とくに前年度の排出量が250トン以上の「多量排出事業者」は、取組が著しく不十分な場合に、国から勧告・公表・命令を受けることがあります。

また同法には、排出事業者が作る再資源化の計画を国が認定すると、廃棄物処理法にもとづく業の許可がなくても再資源化事業を行える特例があります。自社や関連会社の廃プラスチックをまとめてリサイクルする場合は、この制度の活用も検討できます。

出典:環境省・経済産業省「プラスチック資源循環」ポータル(排出事業者による排出の抑制・再資源化等と認定申請)。

小型RPFユニットという選択肢

RPFの製造というと大型のプラントを想像しがちですが、工場単位で導入できる小型の設備もあります。フジテックスが取り扱う小型RPFユニット「DYZZER(ダイザー)」は、破砕機・選別機・定量供給機・成型機を1つのユニットにまとめた固形燃料製造設備です。

特長内容
低温で成形する火種になりにくく、保管するときも安心
空冷方式成形後の冷却が空冷なので、排水設備が要らない
においが少ない作業の妨げになりにくい
省スペース大型機械を入れる必要がなく、広い設置場所を確保しなくてよい
導入の形成型機のみの単体販売、組み合わせの提案、成形したRPFのリサイクルルートの紹介にも対応

導入事例:YKK AP株式会社

目的資源循環政策の一環(廃棄物の量削減・廃棄物の有効利用)
導入機器小型RPFユニット DYZZER
背景環境経営方針の重点項目である資源循環の到達目標を達成するための取り組み
悩み多種多様な廃プラスチックを、どう有効化できるか
内容富山県内の各工場で出る廃プラスチックをRPFに成形し、バイオマスボイラーの燃料として流通
効果一貫した生産ができ、品質の高いRPFの製造が可能に。分別への意識や、価値あるものを製造しているという意識など、社員の意識も高まった

出典:株式会社フジテックス 会社案内(環境事業「廃棄物処理/リサイクル設備事例」)。

補助金を活用した事例

リサイクル設備の導入には、国や都道府県の補助金を活用できるものがあります。フジテックスが申請を支援した事業再構築補助金では、全体の採択率44.8%に対し、支援案件の採択率は85.7%でした(2023年6月時点)。

事業者採択された事業フジテックスの支援
株式会社調布清掃廃プラスチックのケミカルリサイクル事業固形プラ・RPFの両方へ生産加工する計画に対し、機械設備の選定、検証、補助金申請
株式会社田辺商会廃プラスチック類の固形燃料化事業破砕した廃プラスチック類の持ち込みが難しくなったことを受けて立ち上げた固形燃料の製造構想に対し、製造設備の選定、補助金申請
株式会社セントラル・アメニティ民間排出の飲料容器処理事業行政からの受託が多い同社の、民間向け新規事業に必要な設備の選定、許可申請、補助金申請

出典:株式会社フジテックス 会社案内(環境事業「補助金採択事例」)。補助金の名称・要件は年度ごとに変わります。事業再構築補助金は新規の公募を終えているため、現在使える制度はご相談時にご案内します。

フジテックスの支援メニュー

1

コンサルティング

現状の分析と、目指すリサイクルの方向性をヒアリングします。

2

処理フローの策定

ご要望に合わせて、外部委託・内製のリサイクルフローをご提案します。

3

申請サポート

設備を購入する際に使える補助金の申請と、許認可の取得を支援します。

4

メンテナンス

リサイクル設備の点検や、万が一の故障にも対応します。

環境事業の全体像は環境・脱炭素のページ、太陽光パネルのリサイクルは太陽光パネルリサイクル法と参入の進め方をご覧ください。

よくある質問

Q1. 廃プラスチックのリサイクル方法にはどんな種類がありますか?

A. 3つあります。破砕・成形してプラスチック原料に戻すマテリアルリサイクル、化学的に分解して原料・燃料・水素原料などにするケミカルリサイクル、RPFなどの固形燃料にしたり焼却時の熱を利用したりするサーマルリカバリーです。単一素材ならマテリアル、複合素材や汚れのあるものはサーマルが選ばれやすくなります。

Q2. RPFとは何ですか?

A. 廃プラスチックや古紙などを破砕・成形してつくる固形燃料です。石炭や重油の代わりに、ボイラーや製紙・セメント工場などの燃料として使われます。

Q3. 廃プラスチックは自社で処理したほうが得ですか?

A. 排出量・種類・今の処理費・置き場所と人・できたものの使い道で決まります。毎月まとまった量が安定して出て、素材がそろっていて、処理費の負担が大きい場合は、内製で費用を下げられる可能性があります。今の処理費と設備費を同じ期間で並べて試算するのが確実です。

Q4. プラスチック資源循環促進法の多量排出事業者とは?

A. 前年度のプラスチック使用製品産業廃棄物等の排出量が250トン以上の排出事業者です。排出の抑制と再資源化の取組が著しく不十分な場合、国から勧告・公表・命令を受けることがあります。

Q5. 小型のRPF製造設備はありますか?

A. あります。フジテックスが取り扱う小型RPFユニット「DYZZER(ダイザー)」は、破砕機・選別機・定量供給機・成型機を1つにまとめた設備で、低温成形で火種になりにくく、空冷のため排水設備も要りません。成型機のみの単体販売や、成形したRPFのリサイクルルートの紹介にも対応しています。

Q6. リサイクル設備に補助金は使えますか?

A. 使える場合があります。国や都道府県の補助事業は年度ごとに予算が組まれ、公募期間も限られるため、事業計画と設備の見積を先にそろえておくことが大切です。フジテックスが申請を支援した事業再構築補助金では、支援案件の採択率が85.7%(全体は44.8%、2023年6月時点)でした。

Q7. 相談だけでもできますか?

A. できます。設備を入れるか決めていない段階でも、排出量と処理費の試算からご相談いただけます。一次窓口は株式会社ウエルアップで、内容に応じてフジテックスの環境事業におつなぎします。ご相談フォームからご連絡ください。

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