店頭イベント・催事で肌分析機を使う|準備と当日の運用
イベントでの肌分析は「足を止めてもらう装置」として使う
商業施設の催事、ドラッグストアの店頭、化粧品売場のイベント。こうした場での課題はいつも同じで、通りすがりの人にどう足を止めてもらうかです。
「何かお探しですか」は、多くの人にとって断る文句がすでに用意されている問いかけです。これに対して「肌の状態を測ってみませんか」は、断りにくいというより、その場で何かが分かるという具体性があります。無料で、数分で、自分に関する情報が手に入る。足を止める理由としては十分です。
ただし、当日ぶっつけでやると必ず詰まります。この記事では、準備と当日の運用を具体的に整理します。
肌分析機は医療機器ではありません。分析結果は医学的な診断ではなく、カウンセリングの参考情報です。イベントでの告知文面にも「診断」「治療」にあたる表現は使えません。表現の注意点もあわせてご確認ください。
準備編:事前に決めておく7つのこと
1. 1人あたりの時間を決める
イベントでは、通常の接客と同じ時間はかけられません。1人5〜7分を上限にしてください。それ以上かけると列が伸び、待ちきれない人が離れていきます。
内訳の目安は、声かけ〜着席30秒、測定1分、結果の説明2〜3分、案内と連絡先1〜2分です。
2. 見せる項目を絞る
通常のカウンセリングでも2〜3項目ですが、イベントではさらに絞って1〜2項目にします。全部説明しようとすると時間が倍になります。
3. ブースのレイアウトを決める
- 通路から画面が見える向きにする(測っている様子が次の集客になる)
- 座る位置と立つ位置を決める(測る側が無理な姿勢にならないように)
- 電源の位置を確認する(延長コードが必要か)
- 照明を確認する(会場の照明で撮影条件が変わる。可能なら一定の場所に固定)
4. ネットワークを確認する
ワイヤレス接続の機種は、会場の電波環境に左右されます。設営日に必ず現地で接続確認をしてください。商業施設の共用Wi-Fiは混雑時に不安定になることがあるため、代替手段も用意しておくと安心です。
5. 持ち物を決める
| 分類 | 持ち物 |
|---|---|
| 機器 | 本体、表示端末、充電器、モバイルバッテリー、延長コード |
| 衛生 | レンズを拭くもの、アルコール、ティッシュ、ごみ袋 |
| 案内 | 説明用のPOP、同意についての案内、商品資料 |
| 記録 | 連絡先を書いてもらう用紙またはフォーム、筆記具 |
| 待機 | 整理券または番号札、待ち時間の目安を書く札 |
モバイルバッテリーは必須です。1日測り続けると端末の電池が持ちません。
6. 撮影の同意の取り方を決める
顔写真は個人情報です。イベントでは時間が短いため、口頭で毎回長く説明するのは現実的ではありません。ブースに掲示を出し、着席時に一言添える形にしておくと回ります。
掲示に書くのは、撮影すること、記録として残すかどうか、残す場合の用途と保管、残さない場合はその場で消すこと、の4点です。
7. その場で終わらせない導線を決める
イベントの最大の課題は、測って終わってしまうことです。測ったあとに何につなげるかを事前に決めておいてください。
- 店舗への来店を案内する(クーポン・次回測定の案内)
- 連絡先を残してもらい、後日結果を送る
- その場で商品を案内する
どれを選んでもよいのですが、1つに絞ってスタッフ全員で統一してください。人によってバラバラだと、効果を検証できません。
当日編:回し方
声かけの言い方
効くのは、具体的で、時間が明示されていて、何が得られるか分かる言い方です。
- 「肌の状態を7項目で測っています。5分ほどです」
- 「今の肌の水分量、見てみませんか。すぐ画面に出ます」
避けたいのは、「診断します」「肌トラブルを調べます」といった表現です。医療機器ではないため、診断にあたる言い方はできません。
測っている様子を見せる
ブースの前を通る人にとって、誰かが測っている様子そのものが最大の説明です。画面を通路側に向ける、パーティションで完全に隠さないなど、見える形にしておいてください。
混雑したときのさばき方
列ができたら、次の3つで対応します。
- 整理券を配る/「○分後にお戻りください」と時間を伝える。立ちっぱなしで待たせない
- 説明を1項目に絞る/混雑時は説明を短くする判断を、事前にスタッフ間で合意しておく
- 測る人と説明する人を分ける/2人体制にできるなら、これがいちばん効きます
結果が思わしくなかったとき
イベントは人目のある場所です。人前で不安をあおる言い方は避けてください。その場の印象が悪いだけでなく、周囲で見ている人も離れます。
「この部分はこう出ていますね」と事実を共有し、対策の話に移してください。断定的な表現や、疾患を思わせる言い方はしないでください。
終わったあとにやること
イベントの成果は、当日ではなく後日に出ます。次の3つは当日中にやっておいてください。
- 人数を記録する/声をかけた数、測った数、連絡先を残した数、商品につながった数
- 詰まった場所をメモする/どの工程で時間がかかったか。次回の改善材料になる
- データの扱いを処理する/その場限りと案内した分は消す。残す分は決めた場所へ
1番目の4つの数字があると、次回のイベントで何を変えるべきかが見えます。「盛況だった」という感想だけでは改善できません。
持ち出しやすさは機種で決まる
イベントで使う予定があるなら、機種選びの時点で次を確認してください。
- 本体を片手で扱えるか(長時間持つので重さが効く)
- ケーブルなしで測れるか(配線が邪魔になりやすい)
- 手持ちのスマートフォンやタブレットに表示できるか(機材が減る)
- ケースに収まって持ち運べるか
肌カウンセリングスコープ API(3R-API100)は本体約120gのハンディ設計で、ワイヤレス接続。Windows・iOS・Android に対応しているため、催事では手持ちのスマートフォンやタブレットで表示できます。機種選びのポイントもあわせてご覧ください。
よくある質問
Q1. イベントで肌分析をするとき、1人あたりどのくらい時間をかけるべきですか?
A. 5〜7分を上限にしてください。声かけから着席30秒、測定1分、結果の説明2〜3分、案内と連絡先1〜2分が目安です。これより長いと列が伸び、待ちきれない人が離れます。
Q2. イベントでは何項目まで説明すればよいですか?
A. 1〜2項目に絞ってください。通常のカウンセリングでも2〜3項目ですが、イベントではさらに短くする必要があります。
Q3. 声かけはどう言えばよいですか?
A. 「肌の状態を7項目で測っています。5分ほどです」のように、具体的で、所要時間が示されていて、何が得られるか分かる言い方が効きます。「診断します」「肌トラブルを調べます」といった、診断にあたる表現は使えません。
Q4. 撮影の同意はどう取ればよいですか?
A. イベントでは毎回長く説明する時間がないため、ブースに掲示を出し、着席時に一言添える形が現実的です。掲示には、撮影すること、記録を残すかどうか、残す場合の用途と保管、残さない場合はその場で消すことを書いておきます。
Q5. 混雑したときはどうさばけばよいですか?
A. 整理券を配って時間を伝える、説明を1項目に絞る、測る人と説明する人を分ける、の3つです。混雑時に説明を短くする判断は、事前にスタッフ間で合意しておいてください。
Q6. 持ち出して使える機種かどうかはどう判断しますか?
A. 本体を片手で長時間扱えるか、ケーブルなしで測れるか、手持ちの端末に表示できるか、ケースに収まるかの4点です。デモ・体験で実際に持ってみるのがいちばん確実です。