肌の7項目の見方|水分・弾力/油分・毛穴・色素沈着・皮脂・しわ・敏感度
7項目は「肌の状態を分解して見るための切り口」
肌カウンセリングスコープ API(3R-API100)は、肌を撮影して水分/弾力・油分・毛穴・色素沈着・皮脂・しわ・敏感度の7項目を分析します。この7項目は、漠然と「肌の調子」としか言えなかったものを、会話できる単位に分解するための切り口だと考えるとわかりやすくなります。
実際のカウンセリングで効くのは、数値そのものより項目ごとに「じゃあ次に何を聞くか」が決まっていることです。この記事では、各項目が何を見ていて、結果をどう会話につなげるかを順に見ていきます。
肌分析機は医療機器ではありません。分析結果は医学的な診断ではなく、カウンセリングの参考情報です。また、数値は室温・湿度・照明・洗顔からの経過時間といった撮影条件によって変わります。
7項目の早見表
| 項目 | 見ているもの | 結果が出たあとに聞くこと |
|---|---|---|
| 水分/弾力 | 表面の潤いとハリの状態 | 今の保湿の手順、季節による変化 |
| 油分 | 肌表面の油分の量 | 日中のベタつき・乾燥の感じ方 |
| 毛穴 | 毛穴の目立ち方と分布 | 気になる部位、クレンジングの方法 |
| 色素沈着 | 色ムラの分布 | 日焼け対策の習慣、屋外にいる時間 |
| 皮脂 | 皮脂の出方とムラ | 部位ごとの差、あぶらとりの使用 |
| しわ | 細かな線の入り方 | 表情のくせ、気にしている部位 |
| 敏感度 | 刺激に対する肌の傾向 | 合わなかった商品の経験 |
水分/弾力
肌表面の潤いと、押し返すようなハリの状態を見る項目です。7項目のなかで、もっとも季節と時間帯の影響を受けやすい項目でもあります。
そのため、この項目は1回の数値で語るより、条件をそろえて前回と比べる使い方が向いています。「冬に入って数字が動きましたね」という会話は、記録が残っていないとできません。
会話につなげるなら、今の保湿の手順を具体的に聞くところからです。何を、いつ、どのくらいの量使っているか。ここが分かると、提案の粒度が上がります。
油分
肌表面の油分の量を見ます。多い/少ないだけでなく、本人の自覚とずれていることがあるのがこの項目の特徴です。
「乾燥していると思っていたのに油分は出ている」「ベタつくと感じていたが部分的だった」というケースは珍しくありません。自覚とのずれが出たときが、いちばん会話が深まるタイミングです。頭ごなしに否定せず、「ここはこう出ていますね」と画面を一緒に見る形にしてください。
毛穴
毛穴の目立ち方と、その分布を見ます。お客さま自身が気にしていることが多い項目で、来店動機と直結しやすいのが特徴です。
結果が出たら、まず「どのあたりが気になりますか」と聞いて、画面上の該当部位と照らしてください。本人の関心と画面が重なった瞬間に、話が具体的になります。
注意したいのは表現です。毛穴は構造上なくなるものではないため、「消える」「なくなる」といった言い方は避け、見え方や手入れの方法の話にとどめてください。表現の注意点は別記事で詳しく整理しています。
色素沈着
肌の色ムラがどう分布しているかを見ます。左右差や部位の偏りが出やすく、紫外線対策の話につなげやすい項目です。
聞くとよいのは、屋外にいる時間、日焼け止めを塗り直しているか、車の運転をするか(片側に偏ることがあります)といった生活の情報です。数値の説明より、生活と結びつけたほうが納得感が出ます。
こちらも表現には注意が必要です。シミやそばかすが「消える」「治る」といった言い方は、化粧品や施術の説明としては使えません。
皮脂
皮脂の出方と、部位ごとのムラを見ます。油分と近い項目ですが、部位差を説明するのに向いているのがこちらです。
Tゾーンと頬で差が出るのはよくあることで、「顔全体を同じようにケアしていませんか」という話の入口になります。1枚の顔のなかで状態が違うことを画面で見せられるのは、目視の説明にはない強みです。
しわ
細かな線の入り方を見ます。年齢の話に寄りやすい項目なので、扱い方に配慮が要ります。
数値を読み上げるのではなく、「このあたりに出やすいのは、表情のくせが関係していることがあります」といった形で、原因の話に寄せたほうが受け止められやすくなります。改善や若返りを断定する表現は避けてください。
敏感度
刺激に対する肌の傾向を見ます。商品を提案する前に確認しておきたい項目です。
結果が出たら、過去に合わなかった商品の経験を聞いてください。ここを聞かずに提案すると、後から「使えなかった」となり、信頼を落とします。逆に、事前に確認して選んだという事実そのものが、提案の説得力になります。
7項目を接客の流れに落とすと
7項目すべてを毎回まんべんなく説明する必要はありません。むしろ、時間の限られた接客では逆効果です。実務的には次の順番が扱いやすくなります。
- まず本人が気にしている項目から見る/来店動機と重なる項目を最初に
- 自覚とずれた項目を1つ拾う/気づきが生まれ、話が深まる
- 残りは記録として残す/次回の比較に使う
説明するのは2〜3項目で十分です。残りは記録に残しておき、再来時に「前回と比べて」の材料にします。この使い方ができるかどうかは、顧客データが蓄積される仕組みがあるかにかかっています。
測ったあとの具体的な進め方は、肌カウンセリングの進め方にまとめています。
よくある質問
Q1. 肌分析機の7項目とは何ですか?
A. 肌カウンセリングスコープ API の場合は、水分/弾力、油分、毛穴、色素沈着、皮脂、しわ、敏感度の7項目です。肌の状態を、カウンセリングで会話できる単位に分解するための切り口です。
Q2. 7項目すべてをお客さまに説明する必要がありますか?
A. 必要ありません。時間の限られた接客では、説明するのは本人が気にしている項目と、自覚とずれた項目の2〜3項目で十分です。残りは記録として残し、再来時の比較に使う運用が実用的です。
Q3. 数値は毎回同じように出ますか?
A. 室温・湿度・照明・洗顔からの経過時間といった撮影条件によって変動します。そのため絶対値で判断するより、条件をそろえて前回と比較するほうが実用的です。
Q4. 結果を説明するときに気をつけることはありますか?
A. 疾患の診断にあたる説明はできません。また、シミやしわが「消える」「治る」といった断定的な表現も避けてください。見え方や手入れの方法、生活習慣との関係といった話にとどめるのが基本です。
Q5. お客さまの自覚と結果がずれたときはどうすればよいですか?
A. 否定せず、画面を一緒に見ながら「ここはこう出ています」と事実だけを共有してください。自覚とのずれは、もっとも会話が深まるタイミングでもあります。
Q6. 実際の画面を見てから判断できますか?
A. はい。デモ・体験で、実機の操作と結果画面の見え方をご確認いただけます。7項目がどう表示されるかは、資料の画像より実機で見たほうが判断しやすい部分です。