再来につなげる肌カウンセリング|記録を残して次回に使う方法
肌分析がいちばん効くのは、初回ではなく2回目
肌分析機を導入すると、初回のインパクトに目が行きます。画面を見せた瞬間の反応は確かに大きい。ただ、導入の価値が本当に出るのは2回目以降です。
理由は単純で、初回は「今こうなっています」しか言えないのに対し、2回目は「前回と比べてこうなっています」と言えるからです。変化を扱えるようになると、会話の中身が変わります。
逆に言えば、記録が残らない運用では、何度測っても毎回「はじめまして」の測定になります。これが、肌分析機を入れたのに定着しない店舗の典型的なパターンです。
肌分析機は医療機器ではありません。分析結果は医学的な診断ではなく、カウンセリングの参考情報です。数値の変化は、撮影条件の違いによっても生じます。
記録を残す運用にするために決めること
「記録できる機能がある」だけでは足りません。使える記録にするには、店舗として次の4つを決めておく必要があります。
1. 測定条件を固定する
分析結果は、室温・湿度・照明・洗顔からの経過時間で変わります。比較するつもりなら、条件をそろえることが前提です。
- 測る場所を店内の一箇所に決める(照明が一定)
- 測る部位を決める(頬・額など毎回同じ)
- 来店直後は少し時間を置いてから測る
これを決めずに測ると、数値が動いた理由を説明できません。「変わりましたね、でも理由はわかりません」では、比較する意味がなくなります。
2. 顧客に紐づける
結果が端末のどこかにファイルとして残るだけでは、次回に呼び出せません。顧客ごとに蓄積され、名前で検索して過去の結果を並べられることが条件です。機種を選ぶ段階で、ここは必ず確認してください。
3. 誰が見られるかを決める
担当者が変わっても続けられるかどうかは、記録を他のスタッフが見られるかで決まります。同時に、見られる範囲を無制限にするのも問題です。閲覧できるスタッフの範囲を決めておいてください。
4. 保管期間と削除の方法を決める
顔写真は個人情報です。いつまで保管するか、退会や削除の申し出があったときにどう消すかを、事前に決めておきます。お客さまへの説明にも、この内容を含めてください。
測定の間隔をどう決めるか
短すぎると変化が見えず、長すぎると来店の理由になりません。目安としては次のように考えます。
| 間隔 | 向いている場面 | 会話の内容 |
|---|---|---|
| 2〜4週間 | 施術を継続しているお客さま | 施術の間隔に合わせた確認 |
| 1〜2か月 | 商品を切り替えたお客さま | 使い始めてからの様子 |
| 3か月 | 季節の変わり目 | 環境が変わったタイミング |
大事なのは、初回の帰り際に次回の測定日を伝えることです。「1か月後にもう一度測ると変化が見えます」という一言が、再来の目的になります。商品を売り込むより、この設計のほうが効きます。
2回目のカウンセリングの組み立て
初回の「聞く・測る・見せる・提案する」の流れを基本にしつつ、2回目は比較を軸に組み替えます。
1. 前回の結果を先に開く
測る前に、前回の画面を開いておきます。「前回はこうでしたね」から始めると、お客さま側も思い出しやすくなります。
2. 前回からの生活を聞く
この1か月で何を変えたか、何が変わらなかったか。ここを聞いておくと、結果が出たときに理由を結びつけられます。
3. 同じ条件で測る
場所・部位・タイミングを前回と同じにします。ここがぶれると、比較そのものが成立しません。
4. 並べて見せる
前回と今回を並べて表示します。「変わった」も「変わらなかった」も、どちらも情報です。
- 変化が出ていた場合/何をしたからか、お客さまと一緒に理由を探す。本人の行動と結びつくと、続けるモチベーションになります。
- 変化が出ていなかった場合/責めない。やり方を変える提案の根拠として使う。「今のやり方だと、この部分はこのままのようです。別の方法を試してみませんか」
5. また次回を決める
2回目でも同じです。次に測る日を決めて終わります。これを続けると、測定そのものが来店の理由になります。
記録が残らない運用で起きること
実際に起きやすい問題を挙げておきます。
- 毎回はじめましての測定になる/お客さま側も「また同じことをしている」と感じる
- 担当者が変わると何も引き継げない/前回何を提案したかが分からない
- 変化が語れないので商品の説得力が落ちる/使い続ける理由を示せない
- 測定が接客のオプションになる/忙しいと飛ばされ、やがて使われなくなる
いずれも機器の性能の問題ではなく、記録の設計の問題です。導入前の比較で、顧客データの残り方を必ず確認してください。
肌カウンセリングスコープ API の場合
肌カウンセリングスコープ API(3R-API100)は、専用アプリで分析結果と顧客情報を一括して管理できます。タブレット・スマートフォン・パソコン(Windows/iOS/Android)に対応しているため、店内の運用に合わせて表示端末を選べます。
実際の記録画面と、過去の結果をどう呼び出すかは、デモ・体験で確認いただけます。運用の組み立てからご相談ください。
よくある質問
Q1. 肌分析の結果は残しておいたほうがよいですか?
A. 比較に使うなら必須です。肌分析の価値がいちばん出るのは、「前回と比べてどうか」を話せる2回目以降です。記録が残らないと、何度測っても毎回はじめましての測定になります。
Q2. 次の測定はどのくらい空けるとよいですか?
A. 施術を継続している方なら2〜4週間、商品を切り替えた方なら1〜2か月、季節の変わり目を見るなら3か月が目安です。初回の帰り際に次回の測定日を伝えておくと、再来の目的になります。
Q3. 比較するときに気をつけることはありますか?
A. 測定条件をそろえてください。測る場所、測る部位、来店からの経過時間を前回と同じにします。条件がばらばらだと、数値が動いた理由を説明できません。
Q4. 変化が出ていなかったときはどう伝えればよいですか?
A. 責めずに、やり方を変える提案の根拠として使ってください。「今のやり方だとこの部分はこのままのようなので、別の方法を試してみませんか」という形です。変わらなかったことも情報です。
Q5. 担当スタッフが変わっても続けられますか?
A. 記録を他のスタッフも見られる仕組みになっていれば続けられます。機種を選ぶ段階で、顧客ごとに結果が蓄積されるか、複数のスタッフや端末から参照できるかを確認してください。
Q6. 記録画面を実際に見られますか?
A. はい。デモ・体験で、顧客ごとの記録がどう蓄積され、過去の結果をどう呼び出すかをご確認いただけます。運用の組み立てからご相談いただけます。