血流スコープの比較|血流ドクターオートとTOKU Capillaroの違い
この記事の結論
分かれ目は3つ。レンタルしたいか(ドクターオートは対象外)、手持ちで動き回るか据えて使うか、頭皮や肌もモード切替で見たいかです。イベントで試したいならTOKU Capillaro、施術所に常設して素早く撮るならドクターオート、という整理になります。
当社(株式会社ウエルアップ)はこの2機種とも取り扱っています。どちらかに誘導する意図はありません。数値は当社の製品ページ(血流ドクターオート/TOKU Capillaro)に掲載している公開仕様です。2026年9月時点の内容で、改定される場合があります。
公開仕様での比較表
| 血流ドクターオート(3R-DRAUTO) | TOKU Capillaro | |
|---|---|---|
| 型式 | ハンディ(USB接続) | 卓上据置型(本体のみハンディ兼用) |
| フォーカス | 自動/手動。約2秒で合う | 架台でXYZ方向に位置調整(手振れ防止機能付) |
| 倍率 | 10〜250倍(21.5型モニター使用時) | 130×〜510×ズーム |
| カメラ | 1/3型CMOS/2304×1536 | デジタルCMOSカラー/130万画素 |
| モード | ― | 5モード(指血流①/指血流②/肌血流/頭皮血流/表皮・自然色) |
| 画面 | ― | 全画面・2画面表示(同時動画比較可能) |
| 計測 | あり | 2点間の寸法計測・角度計測・スケールバー表示 |
| 光源 | 白色LED×4(ON/OFF可) | 高輝度LEDによる直接照明 |
| 本体重量 | 約89g | 本体110g(総重量263g/架台含む) |
| 本体寸法 | 約176×29×26mm | φ30×90mm + 架台 70×120×65mm |
| 電源 | USB供給(DC5V 320mA) | USB供給(消費電力1.6W以下) |
| 製造地 | ― | 日本 |
| 標準価格 | オープン価格 | 360,000円 |
| レンタル | 対象外 | 1日45,000円/3日50,000円/7日60,000円 |
| 保証 | ご購入から1年間 | ― |
| 医療機器か | いいえ | いいえ |
いちばん大きい違いは「借りられるか」
血流ドクターオートはレンタル対象外です。使うには購入することになります。TOKU Capillaroは1日45,000円から借りられます。
これは、導入の入り方をまるごと変えます。
| やりたいこと | 向いている機種 | 理由 |
|---|---|---|
| まず1回のイベントで試したい | TOKU Capillaro | 借りて使える。手応えを見てから買える |
| 年1〜2回のイベントだけで使う | TOKU Capillaro | 買うと保管と保守が発生する |
| 店舗に常設して毎日使う | どちらでも | 使用頻度が高いなら購入が前提になる |
| 買う前に社内で見せたい | 実機デモで対応 | ドクターオートはレンタルできないが、デモはご相談いただけます |
「買う前に試したい」というご要望は当然です。ドクターオートについてはレンタルの代わりに実機デモでご覧いただく形になります。お問い合わせからご相談ください。
オートフォーカスか、架台か
毛細血管の観察でいちばん難しいのは、ピントを合わせることと、手ブレを止めることです。2機種は、この同じ課題に別の解き方をしています。
ドクターオート ── 自動でピントを合わせる
約2秒でピントが合います。手に持ったまま指先に当て、ボタンを押せば観察できます。操作を覚える時間が短く、スタッフが替わっても品質が揺れにくいのが利点です。
一方で手持ちなので、長時間の撮影や、同じ場所を正確に撮り直すのは腕次第になります。
TOKU Capillaro ── 架台で固定する
専用架台にXYZ方向の位置調整と手振れ防止機能が付いています。撮る位置を数値的に再現しやすく、じっくり見せるのに向きます。2画面表示で動画を同時比較できるため、「前回と今回」を並べて見せる使い方ができます。
据えて使う前提なので、会場を動き回る使い方には向きません。
見たい部位で選ぶ
TOKU Capillaroは5つのモードを持っています。指血流が2種類、肌血流、頭皮血流、表皮・自然色です。ボタンひとつで切り替わるため、「指も、頭皮も、肌も見せたい」という使い方なら操作が簡単です。
ドクターオートも血流以外に頭皮や肌の表面を観察できますが、モードとしての切り替えではなく、倍率とアタッチメントで対応する形になります。
肌の観察を主目的にするなら、同じスリーアール製の肌カウンセリングスコープ APIという選択肢もあります。用途が肌に寄っているなら、そちらのほうが合う場合があります。
倍率の数字は、そのまま比べられない
表を見ると「10〜250倍」と「130×〜510×」で、TOKU Capillaroのほうが高倍率に見えます。ただし、この2つの数字は同じ条件で測られていません。
ドクターオートの倍率は21.5型モニターを使用したときの値と明記されています。モニターの大きさが変われば見かけの倍率も変わります。TOKU Capillaroの表記にはモニター条件が示されていません。
倍率の数字だけで優劣を判断しないでください。実際に見たいのは「毛細血管が何本、どのくらいの太さで見えるか」であって、数字そのものではありません。デモで実際の画面を見比べるのが確実です。
どちらを選ぶか ── 4つの質問
| 質問 | この答えなら |
|---|---|
| 1. まず借りて試したいか | 試したい → TOKU Capillaro |
| 2. 手に持って動き回るか | 動き回る → ドクターオート(89g・オートフォーカス) |
| 3. 頭皮や肌もモードで切り替えたいか | 切り替えたい → TOKU Capillaro(5モード) |
| 4. 前回と今回を並べて見せたいか | 見せたい → TOKU Capillaro(2画面同時比較) |
比較のときに確認しておくこと
対応OS
血流ドクターオートは iPad・Mac・Windows に対応し、Android 端末には対応していません(メーカー公表)。タブレットで使う予定がある場合は、iPad を前提に考えてください。
TOKU Capillaro は Windows 対応です。手持ちの端末をそのまま使えるかどうかは、機種によって変わります。お使いの端末の機種名を添えてお問い合わせいただければ、確認してお答えします。
撮った画像をどう残すか
その場で見せて終わりか、記録して次回と比べるのか。後者なら、保存先・顧客ごとの整理方法・誰が管理するかまで決めてから導入してください。運用の組み方は導入後の運用にまとめました。
何を説明できるか
機種選定より先に決めるべきことです。血流スコープで見えた画像から、健康状態や病気の有無を説明することはできません。何を言ってよくて何が言えないのかは、言えること・言えないことで整理しています。導入前に必ずお読みください。
よくある質問
Q1. 血流ドクターオートとTOKU Capillaroの違いは何ですか?
A. 最大の違いはレンタルの可否です。ドクターオートは販売のみでレンタル対象外、TOKU Capillaroは1日45,000円から借りられます。構造も異なり、ドクターオートは約2秒のオートフォーカスを持つ89gのハンディ型、TOKU Capillaroは架台に据える卓上型で5モードの切替と2画面同時比較ができます。
Q2. 血流ドクターオートはレンタルできますか?
A. できません。販売のみの取扱です。試してから判断したい場合は、実機デモでご覧いただく形になります。借りて使うことが前提であれば、レンタルに対応しているTOKU Capillaroをご検討ください。
Q3. 倍率が高いほうが良いのですか?
A. 数字だけでは比べられません。ドクターオートの「10〜250倍」は21.5型モニター使用時の値で、モニターの大きさが変われば見かけの倍率も変わります。実際に見たいのは毛細血管がどう見えるかなので、デモで画面を見比べて判断してください。
Q4. 手ブレせずに撮れますか?
A. 解き方が機種で違います。ドクターオートは約2秒のオートフォーカスで素早く合わせる方式、TOKU Capillaroは架台にXYZ調整と手振れ防止機能を備えて固定する方式です。同じ位置を正確に撮り直したいなら架台のあるTOKU Capillaroが向きます。
Q5. 頭皮や肌も観察できますか?
A. どちらも観察できます。TOKU Capillaroは肌血流・頭皮血流を含む5モードをボタンで切り替えられます。ドクターオートは倍率とアタッチメントで対応します。肌の観察が主目的なら、肌カウンセリングスコープ APIという選択肢もあります。
Q6. 観察した画像で健康状態はわかりますか?
A. わかりません。どちらも医療機器ではなく、観察された画像から病気の有無や健康状態を判断することはできません。お客さまに説明する際も、診断にあたる内容は伝えられません。詳しくは「言えること・言えないこと」の記事をご確認ください。
Q7. 血流ドクターオートの体験やデモはできますか?
A. 可能です。レンタルの取扱がないぶん、実機デモでご覧いただけるようにしています。2機種を並べて画面を見比べたい、施設での使い方を相談したいといったご要望にも対応します。お問い合わせフォームからご連絡ください。