健康イベントの会場レイアウトと待ち時間の設計|行列が出る前に
この記事の結論
レイアウトは見た目ではなく待ち時間から逆算して決めます。速い測定でも1人2.1分かかるので、ブースの前に10人並んだ時点で最後尾は21分待ちです。通りすがりの来場者は5分を超えると離脱します。列が3〜4人を超えたら台数不足と考えてください。そして測定ブースが3〜4台を超えたら、受付を分けたほうが全体が回ります。
待ち時間は計算できます
測定1台の処理能力は、項目の速さで3段階に分かれます。ここから待ち時間が出ます。
| 項目の速さ | 1人あたり | 1時間あたり | 5人並んだとき | 10人並んだとき |
|---|---|---|---|---|
| 速い | 約2.1分 | 約28.6名 | 約11分待ち | 約21分待ち |
| 中くらい | 約3.0分 | 約20.0名 | 約15分待ち | 約30分待ち |
| じっくり | 約5.2分 | 約11.4名 | 約26分待ち | 約52分待ち |
「1人あたり」には説明と入れ替わりが含まれます。測定そのものは血管年齢なら十数秒ですが、声をかけて、座ってもらって、結果を説明して、次の方に入れ替わるまでを含めるとこの時間になります。
カタログの測定時間だけで計算すると、必ず足りません。ここを見誤ると当日に崩れます。
許容される待ち時間は場面で違う
| 場面 | 許容される待ち時間 | 理由 |
|---|---|---|
| 商業施設・展示会 | 5分まで | 通りすがりなので、待ってまで受ける動機がありません |
| 店頭(ドラッグストアなど) | 5分まで | 買い物のついでなので同様です |
| 社内イベント | 10〜15分 | 時間を確保して来ているため、ある程度は待てます |
| 自治体・地域イベント | 10〜15分 | 目的を持って来場されることが多いためです |
つまり商業施設では列が3人を超えたら危険信号、社内イベントなら7人くらいまでは許容範囲ということになります。同じ台数でも、場面によって判断が変わります。
動線は一方通行にする
基本の形はこれです。逆流させないのが原則です。
- 受付/名前や部署の記入、問診票がある場合はここ
- 測定ブース1
- 測定ブース2(複数項目の場合)
- 結果の説明/必要に応じて。カウンセリングを付ける場合は別枠で
- 出口
ありがちな失敗は、測定を終えた人と、これから測る人が同じ場所ですれ違う形にしてしまうことです。混雑して見えるうえ、スタッフがどちらに声をかけるべきかわからなくなります。
受付を分けるべき規模
測定ブースが3〜4台を超えたら、受付と誘導の専任を1名置いてください。
測定スタッフが受付を兼ねると、次の問題が起きます。
- 測定中は受付ができない/入口で滞留します
- どのブースが空いているかわからない/参加者が迷い、1台に列が偏ります
- 記入物があると止まる/問診票やアンケートがある場合は特に顕著です
受付を1名分けるだけで、測定ブース全体の回転が上がります。スタッフを1名足すより、配置を変えるほうが効くことがよくあります。
列の向きを先に決めておく
商業施設や展示会では、列の向きを決めていないと施設側から止められることがあります。通行の邪魔になる向きに列ができると、当日その場で移動を求められます。
- 通路と平行に並ばせる/通行を妨げません
- 壁側に寄せる/列が動いても通路側に膨らみません
- 何人まで並べるか決めておく/それを超えたら「◯分後にまたお越しください」と案内する
会場図を作る段階で、施設側と列の位置まで合意しておくと当日が楽です。
電源の確認
測定機器は電源が必要なものがほとんどです。会場を決める前に確認してください。
- コンセントの位置と数/測定台数分あるか。足りなければ電源タップを用意します
- 延長コードの取り回し/通路を横切る場合は養生が必要です。つまずき事故の原因になります
- 催事スペースの電源容量/商業施設では上限が決まっていることがあります。機器の消費電力は事前にお伝えできます
- 屋外の場合/発電機が必要かどうか。雨天時の対応もあわせて
会場の電源条件は、機器選定の前に確認しておくのが確実です。使える電源が限られている場合は、それに合わせて機種を選びます。
配置で参加者を増やす工夫
- 通路に対して開いた配置にする/閉じたブースにすると、入るのに勇気が要ります
- 測定している様子が外から見える/何をやっているか一目でわかると、次の人が寄ります
- 結果を見て驚いている人が見える位置に/いちばん強い誘引です
- 入口を1か所に絞らない/両側から入れるほうが、通りすがりを拾えます
台数を増やす判断
列が伸びてきたときの対策は3つです。
- 台数を増やす/速い項目なら1台25,000円〜の追加で処理能力が倍になります。もっとも確実です
- 時間帯を割り振る/社内イベントなら部署ごとの時間割。費用ゼロで効きます
- 速い項目に変える/歩行姿勢を骨健康度に変えるだけで、1台あたりの処理能力が2.5倍になります
逆に、開催時間を延ばすのは効きません。スタッフの拘束時間が伸びるだけで、ピーク時の行列は解消しないためです。
よくある質問
Q1. 健康イベントの待ち時間はどのくらいまで許容されますか?
A. 商業施設や展示会のように通りすがりの来場者が対象の場合は5分までです。社内イベントや自治体のイベントなど、目的を持って来場される場合は10〜15分程度まで許容されます。
Q2. 何人並んだら台数を増やすべきですか?
A. 商業施設なら3人、社内イベントなら7人が目安です。速い測定でも1人2.1分かかるため、10人並べば最後尾は21分待ちになります。
Q3. 会場のレイアウトはどう組めばいいですか?
A. 受付→測定→結果説明→出口の一方通行にしてください。測定を終えた人とこれから測る人がすれ違う形にすると、混雑して見えるうえスタッフの動きも悪くなります。
Q4. 受付は分けたほうがいいですか?
A. 測定ブースが3〜4台を超えたら分けてください。受付を1名分けるだけで全体の回転が上がります。スタッフを1名足すより配置を変えるほうが効くことがよくあります。
Q5. 電源はどのくらい必要ですか?
A. 測定機器は電源が必要なものがほとんどです。コンセントの位置と数、延長コードの取り回し、催事スペースの電源容量を事前にご確認ください。機器の消費電力はお伝えできますので、会場条件をお知らせいただければ、それに合わせて機種を選びます。
Q6. 屋外でも実施できますか?
A. 機種によります。電源の確保(発電機が必要かどうか)と、雨天時の対応をあわせてご相談ください。屋外の場合は直射日光を避ける必要がある機器もあります。
Q7. 会場図を作ってもらえますか?
A. 作成できます。会場の図面と広さ、電源の位置をお知らせいただければ、測定ブースの配置と動線をご提案します。施設側の審査に提出する形式にも対応します。お問い合わせフォームからご相談ください。