業務用体組成計の選び方|InBodyとタニタ(MC-780A-N)の違い
この記事の結論
業務用体組成計は、InBody(インボディ)とタニタの2社が法人導入の中心です。価格帯はほぼ重なり、InBody270Sが標準価格750,000円、タニタMC-780A-Nが760,000円です。違いが出るのは、持ち運び・レンタルのしやすさ(InBody270S・380Nは折り畳めてレンタル可)、結果用紙の作り(InBodyは点数と8回分の推移、MC-780A-Nは四肢骨格筋量とSMI)、靴を脱げない現場への対応(タニタDC-13C)の3点です。「どちらが正確か」ではなく、どこで・誰を・何回測るかで選んでください。
主な業務用モデルの比較表
ウエルアップはInBodyとタニタの両方を取り扱っています。法人導入でよく比較される4機種を、同じ物差しで並べました。
| InBody270S | InBody380N | タニタ MC-780A-N | タニタ DC-13C | |
|---|---|---|---|---|
| 標準価格 | 750,000円 | 1,150,000円 | 760,000円 | お問い合わせ |
| 5年リース月額 | 15,000円 | 23,000円 | 15,200円 | お問い合わせ |
| 短期レンタル | 1日50,000円〜 | 1日55,000円〜 | 対象外 | あり |
| 電極・周波数 | 8点接触型電極・3周波数(20・50・100kHz) | 8点接触型電極・3周波数(5・50・250kHz) | 8電極・マルチ周波数(5・50・250kHz) | 4電極(両手)・デュアル周波数 |
| 測定時間 | 30秒 | 30秒 | 約15秒 | 約10秒 |
| 重さ・形 | 13.4kg・2段に折り畳み | 16kg・折り畳み | 約15.5kg・キャスター付き | 靴を履いたまま両手で測る・内蔵プリンター |
| 特長 | 軽く、イベントで持ち運びやすい | 二次元コード入力、クラウドのLookinBody Webに対応 | 四肢骨格筋量とSMIを印字。筋肉量の左右バランス | 脱靴の手間がない |
価格はいずれも株式会社ウエルアップの標準価格(税別)です。オプション(検定付き、プリンター、データ管理ソフトなど)で変わります。
違い1:持ち運びとレンタル
健康測定会や出張測定が多いなら、ここが最初の分かれ目です。InBody270S(13.4kg)と380N(16kg)は折り畳めて、短期レンタルにも対応しています。年に数回のイベントだけならレンタル、常設するなら購入・リース、と分けられます。
タニタMC-780A-Nはキャスター付きで施設内の移動はしやすい一方、ウエルアップではレンタル対象外です。常設前提の機種と考えてください。
違い2:結果用紙で何を説明するか
体組成計は、測った数字をその場で説明して初めて価値が出ます。結果用紙の作りの違いは、そのまま説明のしかたの違いになります。
| InBody | タニタ MC-780A-N | |
|---|---|---|
| ひと目で分かる指標 | InBody点数(80点が基準) | 四肢骨格筋量・SMI |
| 部位別 | 右腕・左腕・体幹・右脚・左脚の筋肉量と体脂肪量 | 部位別の測定、筋肉量の左右バランス |
| 経過の見せ方 | 直近8回分の推移を印字 | 機種のデータ管理機能で記録 |
| 向いている説明 | ジムの会員に「体重の中身がどう変わったか」を見せる | 高齢者の筋肉量を、サルコペニアの評価で使われる指標で確認する |
フィットネスやパーソナルジムで会員のやる気を引き出したいならInBody、介護予防や健診で筋肉量の評価そのものを重視するならMC-780A-Nのほうが、説明の組み立てがしやすくなります。
違い3:測定の手間
InBodyもMC-780A-Nも、裸足で足の電極に乗り、ハンド電極を握って測ります。靴と靴下を脱いでもらう手間は同じです。
この手間を省きたい場面(通行人に声をかける店頭イベント、靴を脱ぎにくい職場など)では、靴を履いたまま両手で測るタニタDC-13Cが候補になります。両手の電極で測る方式なので、脚まで含めた部位別の評価が必要な場合は、立って測る8電極のモデルを選びます。
InBodyとタニタで数値が違うのはなぜか
同じ日に両方で測ると、体脂肪率が数%違うことは珍しくありません。どちらかが壊れているわけではありません。
- 電極の数と位置、使う周波数が違う/体のどこを、どの周波数の電流で測るかが異なる
- 測った電気抵抗から体の成分を計算する式が違う/各社が独自の研究データにもとづいて推定している
- 測定条件で動く/食事、運動、入浴、水分のとり方で体水分が変わり、結果も変わる
実務での結論は1つです。同じ人を、同じ機種で、同じ条件で測り続けて、変化を見る。施設内で機種を混ぜると、利用者への説明が成り立たなくなります。
家庭用の体組成計と、業務用は何が違うか
| 業務用(InBody・MC-780A-Nなど) | 家庭用 | |
|---|---|---|
| 電極 | 両手・両足の8電極が中心 | 足だけ、または手足の電極 |
| 周波数 | 複数の周波数で測る機種が多い | 単一または少数 |
| 結果 | 結果用紙を印刷して、その場で説明できる | 本体画面やスマートフォンのアプリ |
| データ管理 | IDで多人数の結果を保存・出力できる | 個人や家族単位 |
| 想定する使い方 | 不特定多数を測り、説明・指導に使う | 本人が毎日の変化を見る |
施設で使う場合に一番大きいのは、結果用紙をその場で渡して説明できることと、多人数のデータを管理できることです。
用途別のおすすめ
| 用途 | 候補 | 理由 |
|---|---|---|
| 健康経営の測定会・自治体イベント(年数回) | InBody270S・380N(レンタル) | 折り畳めて運べる。1日50,000円〜で借りられる |
| フィットネスジム・パーソナルジム(常設) | InBody380N | 点数と推移で会員に変化を見せやすい。二次元コードでスマートフォンにも結果を渡せる |
| 介護予防・高齢者施設 | MC-780A-N または InBody | 筋肉量の評価を重視するならMC-780A-N、利用者への分かりやすさならInBody |
| 店頭イベント・靴を脱ぎにくい現場 | DC-13C | 靴を履いたまま約10秒で測れる |
| 医療機関・透析施設 | InBody580・S10 など | 管理医療機器モデル。体水分のバランスまで確認できる |
InBody各モデルの違いはInBodyの主要モデル比較、導入方法はリース・レンタル・購入の比較で詳しく解説しています。
InBodyのレンタル料金と申し込みの流れはInBodyのレンタル料金にまとめています。
よくある質問
Q1. 業務用体組成計とは何ですか?
A. フィットネスジム、医療機関、介護施設、企業の健康測定会などで、不特定多数の人を測るための体組成計です。両手・両足の8電極と複数の周波数で部位ごとに測る機種が多く、結果用紙をその場で印刷して説明でき、IDで多人数のデータを管理できます。代表的なメーカーはInBody(インボディ)とタニタです。
Q2. InBodyとタニタのどちらがよいですか?
A. 用途で選んでください。イベントで持ち運ぶ、レンタルしたい、会員に点数と推移で変化を見せたい場合はInBody(270S・380N)、高齢者の筋肉量を四肢骨格筋量やSMIで確認したい場合はタニタMC-780A-N、靴を履いたまま測りたい場合はタニタDC-13Cが向いています。
Q3. InBodyとタニタの価格はどのくらい違いますか?
A. ウエルアップの標準価格(税別)では、InBody270Sが750,000円(5年リース月額15,000円)、InBody380Nが1,150,000円(月額23,000円)、タニタMC-780A-Nが760,000円(月額15,200円)です。入門機どうしでは、ほぼ同じ価格帯です。
Q4. InBodyとタニタで体脂肪率が違うのはなぜですか?
A. 電極の数と位置、使う周波数、測った電気抵抗から体の成分を推定する計算式が、メーカーや機種ごとに異なるためです。食事や運動、入浴による体水分の変化でも値は動きます。施設では、同じ人を同じ機種・同じ条件で測り続け、変化を見る使い方をしてください。
Q5. レンタルできるのはどの機種ですか?
A. ウエルアップでは、InBody270S(1日50,000円・3日60,000円・7日80,000円)とInBody380N(1日55,000円・3日65,000円・7日85,000円)が短期レンタルに対応しています。タニタDC-13Cもレンタルできます。タニタMC-780A-Nは販売・リースのみです。
Q6. 家庭用の体組成計を施設で使ってはいけませんか?
A. 禁止されているわけではありませんが、多人数のデータ管理や、結果用紙をその場で渡して説明する使い方には向きません。会員や利用者への説明に使うなら、業務用をおすすめします。
Q7. InBodyとタニタを実機で比べてから決められますか?
A. 導入前に体験・デモ・ショールームでの確認をご希望の場合は、株式会社ウエルアップまでご相談ください。測定姿勢や測定時間、結果用紙の見え方、本体の大きさと持ち運びやすさを実機でご確認いただけます。デモのご相談はこちらからお問い合わせください。