【開催レポートあり】2020年9月3日開催「横浜駅ウエルネスセンター 健康経営セミナー」

2020年度第2回目のセミナーも前回に引き続き、zoomによるオンラインセミナーとして開催しました。

今回は2部構成で、前半は医療法人社団同友会 脇神亜希子様による、レポートを読んでくださっている皆様も毎年受けていらっしゃるであろう”健康診断”に関するセミナー、後半は今年も募集を行っている横浜健康経営認証制度について横浜市のご担当者様にご説明頂きました。

【第1部】

講師:医療法人社団同友会 脇神亜希子 様

テーマ:少数精鋭の事業所だから大切 本気で取り組む従業員の健康管理

    ~保健師が指南する、健康経営のための健診+αの健康管理~

●健診受診率を上げるために必要なこと

健康診断は事業者と労働者の両方にとっての義務です。
受けなければならない、かつ受けさせなければいけないのです。
健康診断を受けることで身体の不調に気付くことができ、労災を防ぐことにもつながります。
企業側からすると安全配慮義務(労働契約の締結に付随して負う義務)ともいいますが、
最近では安全配慮義務の欠落により、裁判が行われることも多々あり企業の責任も大きくなっていることが分かります。

しかし、大きい事業所は比較的受診者が多いのに比べ、事業所規模が小さくなればなるほど受診率は減っていることが明らかになっています。
では、企業側がどうすることによって受診者が増えるのでしょうか?

未受診者には「忙しい」、「悪い結果を見たくない」など様々な行かない理由があります。
そこで、行かない理由別の効果的な健診受診勧奨方法のご紹介がありました。

●健診結果判定の見方と対応
また、健診結果判定の見方と対応を担当者が理解していることでより説得がしやすくなります。
・健診結果はゴールではなく、スタートとして認識する!
・健診結果はその時の状態をあらわすので、なぜ基準値(健康者の95%)から
外れてしまったのか見極める。

結果が良かったからとはいえ、あくまでその時の体の状態。
この先ずっと安心というわけではないということですね。必ず年1回は定期的に健診を受け今の状態が分かるように気を付けましょう。
また、生活習慣の良し悪しは総合判定に含まれないことが多く、将来的な健康リスクに影響します。総合判定が悪くなかったからと油断せず、しっかり各項目に着目して下さい。

●二次健診受診の勧奨方法
一次検査は受診しても様々な理由で二次検査を受けない人がいると思います。
二次検査受診への勧奨も担当者様には悩ましいところです。そこで、11の理由別二次検査受診勧奨方法のご紹介がありました。
どんな理由に対しても、科学的にそして従業員に寄り添ったアプローチにより効果的に二次検査の受診を勧められます。

また、色々テクニックを知ったところでなかなか医療職ではない人事・総務担当者だけで受診勧奨をしていくのは難しい…というお声もあるかと思います。
そんな時は!産業保健師の活用もおすすめします。
健康診断受診の意義や重要性を説く全体的に向けたセミナーから、個人に対しての面談などアプローチを行うことで、結果改善に寄与する可能性が高いです。
会社ごとに人数や構成が異なり、抱えている課題はそれぞれのため、アプローチ方法もそれぞれ異なります。
お困りのことがありましたら、ぜひ一度同友会様のような専門機関にご相談頂くこともご検討下さい。

【第2部】

テーマ:横浜健康経営認証について
登壇者:横浜市健康福祉局保健事業課 金子 様 

今年も横浜健康経営認証の募集が行われています。

<募集期間:令和2年7月15日(水曜日)~10月14日(水曜日)(必着)>

横浜市健康福祉局の担当者様による、応募用紙の書き方をメインとしたセミナーを実施しました。
15名以上のご参加があり、新型コロナウイルスによる影響が続いている中でも興味関心を持っていただいていると改めて実感しました。当センターも引き続き支援拠点として様々なコンテンツを提供してまいります。
ご参加の皆様、ありがとうございました。

次回予定

次回セミナーは、12月を予定しております。
(詳細は10月以降に改めてご案内させて頂きます。)

今回のレポートは以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。

☆セミナーに関してのご意見、セミナーテーマのご要望などは常時受付しております。
横浜駅ウエルネスセンター事務局 株式会社ウエルアップ 
電話番号 045-317-7908(担当:望月) メールアドレス ywc@wellup.jp