足の筋力低下が招く転倒リスク|職場でできるロコモ対策とは?

足の筋力低下が招く転倒リスク|職場でできるロコモ対策とは?
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ロコモとは?「立つ・歩く」がつらくなる未病のサイン

ロコモティブシンドローム(通称:ロコモ)とは、
骨・関節・筋肉など運動器の衰えによって、移動能力が低下する状態を指します。

高齢者だけでなく、働き盛りの世代でも“運動不足”や“生活習慣の乱れ”により、
未病の段階でロコモが始まっていることも少なくありません。


足の筋力低下が転倒を引き起こす

足腰の筋力が落ちると、以下のような状態に陥ります。

  • 歩幅が狭くなり、足を上げにくくなる
  • 踏ん張る力が弱まり、つまづきやすくなる
  • 段差への反応が遅くなる
  • バランスを崩したときに耐えられない

➡ 結果として、転倒・骨折のリスクが急増します。


ロコモ対策は「未病改善」と「転倒予防」の両立策

ロコモは、進行すると要介護状態へつながるリスクがあります。
しかし、未病の段階であれば、対策次第で回復・改善が可能です。

厚生労働省でも、「ロコモティブシンドロームの予防」を
中高年の健康施策の中心として推進しています。

※参考:厚労省 ロコモティブシンドローム対策ページ


職場でできる簡単ロコモチェック

  • 片足立ちが10秒未満
  • イスからの立ち上がりに手を使う
  • 歩く速度が遅くなったと感じる
  • 小さな段差につまづく
  • 疲れやすくなった

➡ 1つでも当てはまれば、ロコモ初期のサイン(未病)かもしれません。


職場で実践できるロコモ対策

① 下肢筋トレの習慣化

  • スクワット(浅めでOK)
  • カーフレイズ(かかとの上げ下げ)
  • 椅子を使った片足立ちトレーニング

これらを1日5分でも続けるだけで、筋力維持に効果的です。


② 動く機会を増やす職場環境

  • エレベーターではなく階段を推奨
  • 昼休みにウォーキングタイムを設ける
  • デスクワーク中にもストレッチや立ち作業を取り入れる

③ 社内イベントや掲示物による啓発

  • 「1日10分運動チャレンジ」などのキャンペーン
  • ポスターや掲示で“ロコモ予防”を可視化
  • 健康経営レポートでロコモ対策を明記

よくある質問(Q&A)

Q. ロコモは若い人にも関係ありますか?

A. はい。運動不足の20代〜30代でもロコモ予備軍になり得ます。
特に座りっぱなしの職種では注意が必要です。


Q. ロコモ対策と健康経営はどう結びつくの?

A. ロコモ予防は、従業員の活動性・生産性を高める施策です。
また、転倒事故の予防にもつながるため、健康経営の一環として推奨されます。


まとめ|足腰の衰えに気づいたら“今”が対策のタイミング

  • ロコモは未病段階で気づくことが最も重要
  • 足の筋力低下は転倒や要介護の入口
  • 職場でもできる小さな工夫が、将来の健康を大きく左右します

「立つ・歩く」が当たり前であるために、今こそロコモ対策を始めましょう。

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